ガラパゴス化が競合と差別化して 1人サロンが生き残るための秘訣

サロン 集客 差別化 ガラパゴス

ガラパゴス 諸島って知ってますか?

南米アクアドル沖の太平洋に浮かぶ島々の総称で、 多くの固有種がいることで有名。

世界遺産登録の第一号でもあります。
僕も死ぬまでに行きたいスポットリストの筆頭にガラパゴス諸島が入っています。

そんなガラパゴス諸島からネーミングされた、 『ガラパゴス(化)』 という言葉は、 日本のビジネス界ではあまりいい意味で使われていませんよね。

でも、 小さなサロンや整体院が生き残るためには、 『ガラパゴス』 はめちゃくちゃ大事なことです。

ガラパゴス 化とは・・・

サロン 集客 差別化 ガラパゴス 携帯

日本でガラパゴスというと、 ガラパゴス携帯=いわゆるガラケーを思いうべかる人が多いんじゃないかと思います。

スマホが普及する前の日本の携帯電話市場は、 世界の中ではかなり異質な存在でした。

例えばメール機能は、 世界では電話番号で送るショートメッセージが標準だったのに、 日本では携帯電話独自でメールアドレスを持って、 長文も送れる、 というのがスタンダードでした。

それが、 さらに進化して絵文字が遅れるようになったり、 文字装飾ができるようになったり、 写真を添付できるようになったりといった、 日本独自の路線に発展。

それ以外にも、 ジョグダイヤルがついたり、 やたら小さくなったり、 ものすごくデザインコンシャスな色や形になったり、 ゲームができたり、 パカパカだったり、 スライドだったりと、 僕たち日本人が好むようにと、 まさに進化していきました。

他にも、 おサイフケータイや防水・防塵機能やお年寄り向けの簡単ケータイ、 子供向けの見守りケータイ、 機能をそぎ落としたシンプルケータイ、 ドコモだけが使える「iモード」やauだけの「ezweb」などなど、 どんどんユーザーの好みに合わせて細分化し、 毎シーズン、 何十種類も新機種が登場するという、 日本独自の携帯マーケットができあがることに。

当時、 日本で流通していた携帯電話のほぼすべてが日本の家電メーカーが作ったもの。

日本製への信頼感と、 その独自進化のために海外メーカーが参入することができず、 さらに独自の進化=ガラパゴス化は拍車をかけていきました。

そして、 スマホが上陸した時、 特殊な機能を盛り込んでいることで、 汎用性が低くなってしまった日本製の携帯電話は、 市場シェアをあっさりとスマホに逆転されてしまいました。

その結果、 今では日本で使われているスマホの6割がiPhone。

androidのシェアではサムソン、 ファーウェイ、 シャオミなどの中国・韓国メーカーが独占。

日本で唯一ガンバっていたソニーもトップ10から姿を消してしまいました。

てな感じで、 『ガラパゴス(化)』 というと、 特定ターゲットの要求を満たそうとしすぎて、 大きなマーケットでの競争力を失ってしまうという、 マイナスなイメージで使われることがほとんどだと思います。

でも、 実はガラパゴス化っていうのは、 小さなサロンや整体院にとっては間違ったことではありません。

というよりも、 積極的にガラパゴス化を進めるべきです。

その理由とは、、、

ガラパゴス化=独自に枝分かれ

サロン 集客 差別化 ガラパゴス 枝分かれ

日本の携帯がガラパゴス的に進化したのは、 ユーザーの求める機能や使い勝手などを取り入れ、 さらに細分化して細かく枝分かれしていったから。

つまりは、どんどんニッチ化していったから、 あれだけたくさんの機能を搭載することになったわけだし、 あんなにたくさんの機種に枝分かれしていったのです。

これをサロンや整体院で置き換えるなら、『専門特化による差別化』 と考えることができます。

「いやいや、 日本のメーカーはそれでだめになったんじゃないの?」

と思いますか。

たしかに、 家電メーカーの場合は、 ニッチ化しすぎて大きなマーケットでの競争力がなくなってしまいました。

でも、 僕たちのような小規模サロンや整体院が、 大きなマーケットで勝負することってありますか?

ないですよね。

だったら、 思いっきりガラパゴス化していったほうが、 そのガラパゴス状態を求めている人への訴求力が高くなります。

ガラパゴス化したオタッキーネイリスト

ガラパゴス化 痛ネイル

僕の知り合いに、 アニメオタクのネイリストがいます。数年前に独立したのですが、 いまメチャクチャ稼いでます。

はっきり言って、 僕のよりも稼いでます。
たぶん、 倍以上。。。

じゃぁ、 彼女が何をしたかというと、 アニメオタク専門のネイル、いわゆる『痛ネイル』です。しかも、 ネイルシールの通販。

もともとはサロンでオーダーを受けて、 アニメ柄のネイルをしていました。
でも、 お客さんから「イベントの時に付け替えたりしたいからシール作って」という依頼が。

ついでに、 依頼になかった自分が好きなアニメのシールも作ってサロンに置いてみると、 以外に好評。

最初は小遣い稼ぎにと、 練習もかね仕事の合間に色々なシールを作って、 ヤフオクで販売するということをしていました。

で、 これがあたったワケです。

今では、 サロンを閉じて、 自宅でネイルシールを作って通販専門でやっています。

しかも、 日本のアニメは外国でも人気があるので、 海外からもオーダーがあるとのこと。

もとは、 普通のネイルサロンでしたが、 『 一般の女性受けするきれいなネイル 』 という大きなマーケットではなく、 『アニメオタク向けの痛ネイル』 とニッチ化した = ガラパゴス化したからこそ、 それだけの成功を手に入れることができたのです。

※さらに細かいアニメのジャンルがあるみたいですが、 そっち系は疎いので・・・

僕の自宅にはクリクラのウォーターサーバーを置いています。
横浜に住んでるときからなんで、 もう使い続けて10年近く。

サーバーは、 年に1回のメンテナンスで交換してくれます。
もちろん有料(たしか5000円ぐらい)

で、 去年のメンテナンスでサーバーの機能が変わりました。

安全面が大きく進化

お客さん目線 で安全面を考える

何が変わったかて言うと、 お水やお湯を出すときのロック機能。

もちろん、 それまでもロック機能はあったのですが、 さらに安全性を考慮したものに変わりました。
お水やお湯を出すときには、 こんなふうにします。

1.ロックボタンを回す
2.ロックボタンを押し込む
3.ロックボタンを押し込んだまま
4.コックを押すと水(お湯)が出る

(このタイプの画像探したけど、 見つかりませんでした・ ・ ・ )

確かに、これだけ複雑な手順になると、 間違えて出しっぱなしなったり、 子供が勝手に板ずらで出してしまったりと
いうことが、 あまり起こりそうにありません。

お水ならいいですが、 子供が間違えてお湯でも出そうもんなら、 火傷してしまいますからね。
実際、 そういう事故も起こっているそうです。

だからこその、 安全機能の進化。
僕も小さい子供がいるので、 「サーバーが安全になりました」っていうのは、 賛成です。

でも、、、

めっちゃ使い勝手が悪い

お客さん目線 で使い勝手を考える

これが、 すこぶる使いにくい!

片方の手でロックボタンを操作して、 もう片方にコップなどをもってコックを押し込むので、 出したいのがお水だろうがお湯だろうが、 常に両手を使わないといけないんです。

そして、 コックは80㎝ぐらいの高さにあるから使っているあいだ、 ずっと前かがみ。

さらにさらに、 コップ程度なら片手で持てるけど、 鍋や炊飯釜にお水を入れるときは片手で持ってるのはツライ。だから、 別の容器に入れてから移し替えるという手間がかかります。

安全性という面では改善したけど、 使い勝手という面では完全に改悪。

嫁さんは、 めちゃくちゃブツクサいうとりました。

今回のサーバーメンテナンスで、、、

クリクラ

で、 先日、 また、 サーバーのメンテナンスに来てくれたのですが、 交換に持ってきたサーバーは以前のものと同じタイプ。

クリクラの人に話を聞くと

「新しいタイプは、 現場で大不評で、 お客さんからはクレームが出まくってる」

てことで、 古いタイプに戻ったとのこと。

しかも。
新しいタイプに切り替えた時に古いタイプのサーバーは全部破棄したので、 また、 ぜ~んぶ作り直し。

いくらコストがかかるのかは、 わかりませんが

新しいサーバーの設計・ 製造コスト
古いサーバーの破棄コスト
古いサーバーの再製造コスト

などなど、 かなりの無駄遣いになったわけです。
チャンチャン。

お客さん目線 の欠落?

なんで、 こんなことになったのかと、 推測すると

「安全性が大事だ!」
「お客さんもそれを求めてる!」
「もっと、 安全なものを作ろう!」

って感じで暴走してしまったんじゃないかと思います。

つまりは、 メーカー目線で製品を開発して、 お客さん目線 が入ってなかったこと。

新しくしたサーバーのユーザーテストをしなかったのかな?とも思います。
あれだけ使い勝手が悪いと、 クレームになるのは、 簡単に想像がつくはずなのに。

もちろん、 使い勝手が悪くても、 安全性を重視する人はいると思います。
特に小さいお子さんがいるご家庭はそうですよね。

でも、 そんなところを考えなくてもいい家族構成や、 環境(会社など)で使っている人たちもたくさんいるはず。

だから、 全部を新しいサーバーにするんじゃなくて、 お客さん側で選べるようにすればいいだけのこと。

ただ、 そうすると製品が増えるので、 在庫が増えたり、 管理費がかかったりするから、 強制的に全とっかえにしたんでしょうけどね。

お客さん目線 で考えますか?

お客さん目線

このクリクラの一件から、 何を読み取ればいいのかというと、、、

良かれと思ってやっていることは
ホントにお客さんが求めていることなのか?

っていう視点を持つこと。

けっこう、 難しいんですよね。これって。

基本的にはお客さんが嫌がることや、 マイナスになるアイデアは、 思いつくことはあっても実行には移さないはず。
っていうか、 実行できませんよね。

とはいえ、 経営者である以上、 売り上げを作らないといけないし、 利益も残さないといけない。
っていう縛りがあります。

思いついた時には

これ、 いいかも!

と思えることでも、 実行するための条件やコスト、 時間的制約などなどを考えていくと、 微妙にずれていってしまう。
というのは、 よくあることです。

さっきのクリクラの例でも、 サーバーを選択式にすればよかったのに、 在庫管理や管理コストなどを考えるた結果
一択になってしまった。( あくまで僕の推測です )

普通でいい人は、 古いタイプ。
より安全性を求める人は、 新しいタイプ。

ってしてると、 どっちのユーザーも満足したはずなのにね。

僕がやらかしたお客さん目線の欠落

お客さん目線 を忘れる

僕の整体院では、 継続課金制度を導入していました。

が、

実は数年前に導入して、 やめたことがあります。
なんでやめたのかっていうと、 分かりにくいから。

料金的には通常より安くなるから、 お客さんにとってはうれしいこと。

でも、 僕としては安くなる分、 キャッシュフローをまとめたいので、 月額会員費は半年以上の前払いというのにしていました。

で、 受ける回数によって傾斜をつけていく、 という料金設定にしたんですが、 これがわかりにくい。
( これでも都度払いよりやすくなるんですけどね )

いま自分で考えても、 なんでこんな分かりにくい料金設定と仕組みしたのかと、 疑問に思います。

まぁ、 お客さんにとっての 「 わかりやすさ 」という視点が、 このアイデアを思い付いた当時の僕は欠落していたんでしょう。

最終的には

・ お客さんにとってわかりにくい料金体系
・ 初めてのお客さんへの説明もめんどくさい
・ お客さんのステータス管理もややこしい

ってことで、 1年ほど運用してやめました。
売り上げと利益的には問題なかったんですけどね。

今のやり方は、 もっとシンプルにしています。

ビジネスをしている以上、 大きくても、 小さくても、 最終的に選んでもらうのはお客さん。
だから、 お客さん目線 っていうのは、 とっても大事です。

良かれと思ってやっていることは、 ホントにお客さんが求めていること?

をいったん立ち止まって自問してみてください^^

それが、 お客さんに選んでもらうために大切だし、 リピートし続けてもらうためにも重要です。

目指すは ガラパゴス 島の浮かぶ「青い海」

ガラパゴス フルーオーシャン


競合と差別化ができない状態で競争を続けないといけない市場のことを『 レッドオーシャン 』といいます。
お互いが争い傷ついて、 流れ出た血で海が真っ赤っ赤に染まってるイメージです。若干、 怖いですね。。。

もし、 あなたがこのレッドオーシャンで戦い続けていると、 傷つき血が流れ続けていくので、 どんどん体力を失っていきます。
そして、 最後に残るのは、 カラダが大きくて、 体力があって、 強い敵。
つまりは、 チェーンやフランチャイズで展開している整体院サロンです。

だから、 個人経営の小規模整体院は、 ぜっっっっったいに大手と同じ土俵(レッドオーシャン)で戦っちゃダメ
なかには、 ゴリアテを倒したダビデのような例もありますが、 真似してできることではありません。

だから、 レッドオーシャン化から抜け出すことは、 繁盛するだけじゃなくて整体院を継続させていくためにも、 大事なことなんです。

そして、 差別化ができていて競争相手のいなマーケットをレッドオーシャンに対して、 『 ブルーオーシャン 』といいいます。
キレイな青い海のイメージです。

本当のガラパゴス諸島も、 大陸から離れたいわゆる絶海の孤島。
だからこそ、 数多くの固有種が残り続けて来たわけですが、 ガラパゴスはまさに真っ青な海に囲まれているのです。

複数の海流がぶつかるので穏やかな海ではありませんが、 この海流が多くの栄養を運んでくれるので、 栄養豊富で豊かな海域を形作っってくれています。
まさに、 ガラパゴス=ブルーオーシャン ですよね^^

あなたも、 ガラパゴス化できるところはありませんか?
そこを見つけて、 どんどん進化していけば、 競争相手のいない、 ブルーオーシャンで楽にビジネスができるようになりますよ。

競合との差別化方法については、競合と差別化 して集客力を強くする7つの方法にもまとめているので、あわせて読むと、より差別化力がつきますよ。

競合 差別化する方法
レッドオーシャン

ちなみに、夕焼けに染まった海も真っ赤っ赤ですが、これはメチャクチャきれいです。
こんなレッドオーシャンなら、いいですよね。

整体院 サロン 集客方法
競合 差別化する方法
USP ジャックバウアー
成功 鉄則
ゆでガエル にならないために

みんなにシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

みんなにシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
山口 稼頭也
<年収1000万サロンナビゲーター> 1975年12月27日生まれ。大阪府富田林出身。 自身、脱サラして1人整体院の開業から、様々な失敗や紆余曲折を経て約2年で年収1000万円を達成。 現在も同じ整体院を経営しながら、現場で実践済みの、すぐに役立つアイデアや解決策を活用したコンサルタントも行う。  ★詳しいプロフィールはこちら★