ネットで行う集客方法
ここからは、ネット上で行う集客方法について紹介していきます。
ネットだけが正しい集客方法というわけではもちろんありません。でも、スマートホンの普及率が80%を越えたいま、サロンや整体院にとってもネット集客は欠かせない集客方法です。
スマホが登場してまだ10年余りですが、その間にブログ、SNS、動画といったものの利用率も大きく伸び、それに伴って、さまざまなコンテンツやWebサービスを使った集客方法も増えてきました。
では実際にどんな集客方法があるのか、1つずつ確認していきましょう。
集客方法9|ホームページで集客する
ネット集客するときにもっとも基本的なのが、自分のサロンのホームページを作って公開することです。
十分なアクセスを集めることができれば、ホームページ単体でも集客媒体として活躍してくれるし、直接のアクセスが少ない状態でも、チラシやクーポン誌などのリアル媒体で知った人に詳しい情報を確認してもらうためにも使えます。
また、後で書いているSNSやポータルサイトなどからも、ホームページにリンクを送ることで、より詳しい情報を渡すことができます。
つまり、ホームページはあらゆる集客方法のハブとして使うことができるのです。
ちなみにホームページ作成を外部委託する場合には、後々の拡張性や運用面まで考えてくれる業者を選ぶことが大切です。というのもホームページ制作会社の中には、ただ見た目だけきれいに整えて多額の請求をしてくる業者も多いからです。
たとえきれいで凝った作りになっていても、ターゲットにあっていなかったり、ユーザビリティが低かったりすると、集客にとってはむしろマイナスです。
また、ホームページのデザインには流行り廃りもあるし、スマホ対応やhttps(暗号化)対応などの機能強化や拡張性も大きなポイントです。
こういったことに対応できないと、またゼロから作り直しで数十万円・・・なんてことになりかねないので、ちゃんと知識や技術を持った業者なのかを見極めるようにしましょう。
ちなみに、僕はスマホ対応とレイアウデザインの変更で、痛い目に会いました・・・
集客方法10|SEO対策で集客する
ホームページを作ったただけでは、残念ながら誰にも見てもらうことができません。
そこで、ネットで検索しているユーザーにホームページを見つけてもらうためにGoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位表示させ、そこからアクセスを集めるのがSEO集客という方法です。
SEOというのは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。
検索結果に表示されてホームページを見てくれた人が来店する、ということは広告費をかけずに集客できるということ。
これは事業規模が小さく、多額の広告費を使うことが難しい個人事業のサロンにとっては、とても魅力的ですよね。
ただ、上位表示させるためには、しっかりとSEO対策を施して個々のページを含めたサイトを作り込む必要があるので、SEO対策の知識がある程度以上は必要です。また、SEOの効果が出てくるまでには時間がかかるので、それまでは広告やSNSでアクセスを集める必要があります。
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集客方法11|ランディングページで集客する
ランディングページとは、ユーザーのアクションを促すことを目的に作られたページのことで、基本的には1ページ完結のものです。
略して「LP」とか「ランペ」とか呼ばれています。
たとえば次の「やずやの発芽十六穀米」のように、商品に関する情報がダダダダ~っと書かれていて、最後に申し込みから決済へと誘導する、といった構成になっていることが多いです。
サロンや整体院であれば、予約や問い合わせに繋がるように作ることになります。
こういったランディングページを作っておけば、ホームページに訪れたユーザーをランディングページに誘導したり、Google広告などのWeb広告や、FacebookなどのSNSのリンク先として設定することで集客に繋げるという、使い方ができます。
集客方法12|オウンドメディアで集客する
オウンドメディア(owned media)とは、宣伝したい人がコントロールできるメディアのこと。
具体的には「ホームページ」、「ブログ」、「メールマガジン」、「Facebookページ」など、自分が所有しているメディアのことです。
ちなみに、カタログや小冊子などの紙媒体もオウンドメディアに含まれます。
サロン集客でネットのオウンドメディアを使うなら、ブログやメルマガがメインとなるでしょう。
いま、世界中のWEBページの35%以上がWordPressでつくられているらしいですが、WordPressはもともとブログを書くための仕組みでした。
それが、どんどん機能が拡張されて豊富になって、ホームページやランディングページとして使えたり、ECサイトや会員制サイト、はてはメルマガ配信のホストとして使うこともできます。
なので、ブログとホームページの切り分けは、どんどんと曖昧になってきています。
ブログもホームページと同じく、ウェブ検索でユーザーに見つけてもらわないと書いている意味がないので、SEO対策が重要になってきます。
集客方法13|SNSで集客する
Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などのSNSで集客を行うのも効果的です。
ホームページやブログ、メルマガなどの自分でコントロールできるメディアを「オウンドメディア」と呼ぶのにたいして、SNSのように自分ではコントロールできないメディアを「アーンドメディア(Earned Media)」といいます。
SNSはその場で直接集客するというより、ファンを作ることに適しています。
なので、まずはユーザーの興味を引く投稿を繰り返してサロンのことを知ってもらい、ファンになってもらって関係性を築いてから行動を促すという、ツーステップマーケティングでの集客が主流になります。
またSNSには「拡散力」、「ユーザーの声を聞くことができる」といった特徴もあるので、上手く使うことができれば強力な集客ツールとして活用することができます。
集客方法14|動画共有サイトで集客する
動画共有サイトは数多くありますが、まず筆頭に挙げられるのは「You Tube(ユーチューブ)」です。
You Tubeに動画を掲載するだけなら無料なので、効果的に動画をつかえば無料で集客につなげることができます。
また、日本国内のYou Tubeのユーザー数はネット人口の80%を越えると言われます。しかも全年代でまんべんなく使われているので、幅広いユーザーにアプローチできるという特徴があります。
ただ、他のSNSと同じように、動画から直接集客につなげるということは難しいので、数多く動画を公開してファンになってもらい、You Tube動画からメルマガやLINE、Facebookページ、ブログなどに誘導して見込み客になってもらってからアプローチする、という流れになります。
集客方法15|口コミサイトで集客する
ホットペッパービューティー、エキテンなどの口コミサイトに登録すれば、サイト経由で集客ができます。
ほぼすべての口コミサイトで無料掲載ができますが、無料の場合は掲載できるページ数やクーポン数、画像数などに制限が多く、また掲載順位もデフォルトで下位に設定される傾向にあります。
つまりは口コミサイトで集客したいならば、エリアなどによる違いはありますが、基本的には有料プランで契約していないと難しくなります。
また、口コミサイトは競合店と横並びで表示されるため、価格競争になりがちという特徴があります。価格競争で勝つために格安オファーで集客しても、リピートには繋がりにくいので、結果的に単価やリピート率を下げることになってしまいがち。
なので、口コミサイトをメインの集客方法にするのは、おすすめできません。というか、やめておいたほうがいいです。
とは言うものの、多くの人が口コミサイトを見てサロンや整体院を探しているし、すぐに掲載・公開できるという利点は大きいので、サロン集客の方法の1つとしてはまだまだ有効です。
集客方法16|ソーシャルメディア広告で集客する
Facebookなどのソーシャルメディアでは、投稿するだけじゃなく広告を出稿すして集客することもできます。
Facebookでは「いいね」や「シェア」、「もっと読む」などのクリックを200回すると、本人でも気づいていない趣味・嗜好までわかると言われているほど、ユーザーの好みはメディア側にバレバレ。
スマホのGPS機能を利用して、どこに住んでいるのか、どのあたりで日常的に活動しているのかといった個人情報も筒抜けです。
まぁ、そう考えると怖いですが、広告を出す側としては、これらを活用して細かいターゲティングができることがSNS広告の大きなメリットです。
また、1日百円程度の広告費から始めることができるので、資金力に乏しい個人経営のサロンでも、それほど負担をかけずに広告を出すことができるのも、大きな特徴です。
ただしソーシャルメディアの性質上、すぐに集客するといったアプローチではなく、関係性を構築してからオファーを提示するツーステップマーケティングが基本になるので、そこはしっかりと頭に入れておきましょう。
集客方法17|リスティング広告で集客する
Google広告やYahooリスティングなどの、リスティング広告も有効な集客方法です。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果にあった広告をだす仕組みのことです。
下の画像のように、「梅田 整体院」で検索したときに、「広告」と表示されているのがリスティング広告です。

広告なので出稿するには、当たり前ですがお金がかかります。
でも、リスティング広告はオークション式で広告単価が決まるので、競合が多いほど単価は高くなるし、競合が少なければ広告単価は低くなっていきます。
ということは、反対に競合が狙っていない検索キーワードで広告を出すことができれば、費用対効果をグッと高めることができるということ。
そもそもの競合が少ない地方都市だと、Google広告を出稿している競合の少ないので、都心では考えられないような単価で集客することもできます。
集客方法18|MEOで集客する(2020年7月追記)
MEOとはMap Engine Optimization(地図エンジン最適化)のこと。
インターネットで検索したときに、文字の検索結果と一緒に、地図が表示されることがあります。
マップエンジンとは、この地図上での表示順位を決める仕組みのことです。
「地名+業種」や「地名+サービス名」、「地名+問題(症状など)」の組み合わせで検索されることをローカル検索といいます。
ローカル検索は、検索するキーワードや業種などで違いがありますが、多くの場合、地図が表示されます。そして、Googleさんが日夜努力をお怠らないおかげで、ローカル検索で地図が表示されるエリアや業種・サービスは、どんどん増え続けています。
パソコンをつかっての検索はもちろん、外出先などでスマートフォンを使って検索したときに、地図で上位に表示されていると、集客にとって効果的なのは、あえて言うまでも無いですよね。
MEO対策の方法としては、主にGoogleマイビジネスを使って「Googleマップ」の上位に表示されることをいいます。
また、Googleマップ以外に、Apple社が提供している「Apple Map」へのMEOも、とっておくべき対策の1つです。
集客方法19|オンラインセミナーで集客する(2020年7月追記)
リアルで行う集客方法の5番目に無料セミナーを挙げましたが、これをオンライン上で行うとオンライセミナーになります。(有料でもOKです)
リアルでセミナーをすることすら大変そうなのに、オンラインでなんてできるはずがない!
と思われるかもしれませんが、実は、、、
オンラインセミナーのほうがはるかにカンタンに開催できます。
リアルで開催するセミナーだと、会場の手配や席のセッティングが必要です。また、写真や図版などを使うならモニターに移すのか、プロジェクターを使うのか、印刷して見せるのかなど、その見せ方なども考える必要があります。まぁ、やってみれば大したことでは無いですけどね。
でも、初めてだと、ちょっとハードルが高いですよね。僕もセミナー開催をはじめた頃、最初の3~4回はバタバタしまくりでした。
でも、オンラインセミナーなら、そういった問題もサッパリ片付きます。
オンラインなので、場所の手配や席の準備はいりません。
写真や図版なども、オンラインセミナーのサービスを使えば、パソコンの画面上で操作するだけで、共有してみせることができます。
オンラインセミナーを開催できる仕組みは、色々なサービスが提供されていますが、一番のオススメはZOOMです。というか、今のところ、機能面でも一般での認知度も、ほぼZOOM一択。
僕は整体院を経営しながら、コンサルタントとして活動を始めた頃からZOOMを使っていますが、当時はまだ日本語サイトがありませんでした・・・
でも、いまは新型コロナの影響でリモートワークが推奨されたことで、一般の人にも知られるようになったので、見込み客のハードルも低くなりました。
オンラインセミナーと似た方法で、個別に行うオンラインカウンセリングという方法もあります。
ネット予約が当たり前になったように、いずれ「初回は直接来店でのカウンセリング+施術」ではなく、「初回はオンラインカウンセリング」というのが、一般的になっていくことも考えられるので、早めにトライしてみることをオススメします。
【まとめ】集客方法は最適なものを選んで使わないとダメ
今回はサロンで使える集客方法について、お話ししてきました。
実店舗型ビジネスにとらわれなければ、まだまだもっと集客方法はありますが、大切なのは多くの集客方法のメリットデメリットを知った上で、あなたのサロンのターゲットと、あなた自身にあった最適な集客方法を選んで使うこと。
どんなに流行りの集客方法でも、ターゲットの目に触れなければ意味がありませんからね。
基本的に、万能な集客方法というものはありません。
集客に必要な5つの考え方を軸に、あなたのビジネスにあった集客方法を選び、それを運用して改善を続けていくことこそが、正しい集客の作り方なのです。
リアルでセミナーをすることすら大変そうなのに、オンラインでなんてできるはずがない・・・