間違いだらけのチラシ集客。サロンや整体院でチラシを作る前に知っておくべき5つのこと

チラシ集客 失敗しない

集客チラシを作るまでの4ステップ

チラシ 作成 4ステップ

ステップ1 集客と利益の作り方について学ぶ
サロン集客のために必要な考え方や利益の生み出し方など、サロン経営に欠かせない基礎知識と、集客できるチラシを作るために、最低限必要な広告の基礎知識を学びます。

ステップ2 メインメッセ-ジを作る
集客するターゲットを絞りこみ、ベネフィットを見つけ出します。これがチラシの骨格になります。

ステップ3 チラシの説得力を高める
ベネフィットを裏付けるために色々な情報を補足して、見込み客が動きたくなるようにチラシの説得力を高めていきます。

ステップ4 チラシを作る
テンプレートに落とし込む
これまで作ってきた内容をもとに取捨選択し、実際にテンプレートに落とし込み、チラシを作っていきます。

この記事を読み終えて、ワークを実践していくと、チラシを作れるようになるのはもちろん、次のような変化があなたに起こります。

1:集客できるチラシが作れる

テキストとワークシートに添って作業をすすめるだけで、効果実証済みのテンプレートを使った集客できるチラシを作ることができます。

2:広告の基礎を習得できる

ただテンプレートにはめ込むではありません。広告や集客の基礎も学べるので、チラシだけじゃなく他の集客方法にも応用できるようになります。

3:さらに効果の高いチラシを作れるようになる

セオリーがわかれば、たくさんの広告の中から、ヒントやアイデアを得られるようになります。そうすることでより効果の高いチラシを作られるようになります。

4:お金をドブに捨てなくてよくなる

デザイナーの言いなりではなく、きちんと理論に添って指示出しができ、見た目がいいだけで集客できないチラシを作られて、お金をドブに捨てることがなくなります。

5:経営が安定する

効果の高いチラシを作れるようになれば、広告費のムダも減らせ、効果的に集客できるようになります。
その結果、利益も多く残せるようになります。

6:安心して経営できる

毎日・毎週・毎月、ちゃんと集客できるのか、売上が上がるのか、予測がつかない状態はとても不安です。
でも、集客力が強くなればそんな不安も無用。
安心してサロン経営ができるようになります。

でもその前に。
まず最初のステップはこの記事を読み始めることから。
その後、実行あるのみ。
さぁ、スタートしましょう。

ステップ1.広告の基礎知識を学ぶ

広告 チラシ 基礎知識

あなたはどんな人を求めているのか?

チラシに限らず、広告には絶対にずれてはいけないポイントがあります。それは「Market(マーケット=誰に)」・「Message(メッセージ=何を)」・「Media(メディア=どう伝えるのか)」の3つ。
この3つをあわせて「広告の3M」と呼びます。

三輪車のタイヤが、どれか一つでもパンクしていたり、曲がっていたりすると走れなくなるように、3Mのうちどれか一つでも的を外していると、ターゲットにメッセージを届けることができず、集客できる広告にはなりません。

では、それぞれの「M」について解説してくいきましょう。

Market:あなたのターゲットは誰?

マーケットとは直訳すると「市場」のこと。
でも、この場合はマーケティングにいる人=ターゲットのことです。

どんな人にあなたの施術を受けてもらいたいですか?試しに考えてみましょう。

性別:男性・女性
年齢層:10代・20代・30代・40代・50代・60代・・・
職業:学生・会社員・公務員・経営者・主婦・リタイア組・・・
居住地:近隣・市内全域・都道府県全域・他府県・・・
収入(年収):200万円・~300万円・~400万円・・・・
住まい:持家(一軒家)・持家(マンション)・賃貸・実家住まい・・・
趣味:読書・スポーツ・ショッピング・旅行・ドライブ・無趣味・・・
読んでいる雑誌:anan・FUDGE・non-no・ターザン・ソトコト・・・

などなど。

ターゲットを絞り込み明確にすることで、どんなメッセージを作ればいいのか、どんなメディアを選べばいいのかが見えてきます。
言い換えると、ここが明確にできていないと何を伝えればいいのか、どうやって伝えればいいのかを組み立てることができません。

全然知らない相手に、手紙を書けって言われても書けないですよね。
それと同じことです。

Question

あなたのサービスは誰のためのものですか?

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Message:それは相手にマッチしているか?

ターゲットが明確になれば、その人に何を伝えればいいのかを考えることができます。
そして、メッセージとはベネフィットそのもの。

メッセージがターゲットに響く内容であればあるほど、見込み客は動いてくれるようになります。
反対に、メッセージが間違っていると、動いてくれません。

例えば、
「平日午前がお得!」というメッセージは、学生や主婦にとって嬉しいですが、月~金の日中に仕事をしている会社員には響きません。

「法令線や首のシワを解消」というメッセージは、30代以上の女性には響くでしょうが、10代や20代には、そんなに響きません。

「むくみのないスラットした美脚に♪」というメッセージは、女性は食いつきますが、男性は関心を持ちません。

競合店や他業種でみた広告文やキーワードをそのまま持ってきて使っても効果がないのは、ターゲットの設定が違うから。
ターゲットにちゃんと届けるには、それぞれのターゲットにあわせて、ちゃんとメッセージを練り直す必要があります。

Question

あなたのターゲットにはどんなメッセージが響きますか?

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Media:あなたは誰の心を捉えたいのか?

ここまでで、マーケットを絞り込み、伝えるべきメッセージも作りました。ここでやっと、メディア=どうやって届けるか?を考える段階に来ました。

ここでは「チラシ」という大きな枠は決まっていますが、その配布方法までを、ターゲットにあわせて考えていく必要があります。

また、曜日や時間帯などの配布するタイミングや、配布するエリア、折り込む新聞の種類などなど、ターゲットの生活スタイルまで想像して、配布方法を決めていきます。

どんなにマーケットを絞り込んでも、どんなにいいメッセージでも、メディアを間違っていれば、全く届きません。

例えば、
10代・20代は新聞をほぼ読まないので、新聞広告や折込は見てもらえません。
実家にいれば、まだ見る可能性もありますが、1人ぐらしの場合だと見る可能性はほぼゼロ。僕も一人暮らしの時は新聞をとっていませんでした。

平日に遅くまで仕事している人だと、帰宅したときにはポスティングがチラシでいっぱい。
これだと見る気も起きないのでゴミ箱に直行されます。
だったら、休日の午前中に配ったほうが見てもらえるかも知れません。

新聞ではなく、タウン誌やフリーペーパーへの折込という方法もあります。
この方法だと、読んでもらえるえる確率は格段に高くなりますが、折り込むタウン誌のターゲットと、あなたのターゲットがずれていると意味がありません。

Question

どんな方法で配布すれば、あなたのターゲットにチラシを見てもらえますか?

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ステップ2.メインメッセージを作る

チラシ メッセージ  集客

ベネフィットを見つける

ベネフィットとは?と聞かれると「メリットのこと」と答える人が結構いますが、間違いです。
見込み客は現在の状態に「不足」「不満」「不快」「不自由」など何かしらの「不」を感じています。
この「不」が解決された状態に至るための手段として、商品やサービスにお金と時間を投資するのです。
そして、この「不」が解決された状態のことをベネフィットと言います。つまりは商品やサービスとは、ベネフィットへ導くためのステップに過ぎません。

例えば、腰が痛いのなら「腰痛が改善する」はベネフィットに至る前段階のステップでしかなく「腰の痛みを気にせずに靴を脱ぎ履きできる」がベネフィットになります。

あるいは、ウエストが気になる女性にとって、「くびれができる」はステップ。
「ビキニの水着でビーチに行く」がベネフィットです。

このように、ベネフィットとは「顧客が商品やサービスを通じて、手にすることができる未来像」のことを言います。
そして、見込み客が行動を起こすのはステップに惹かれるのではなく、ベネフィットを手に入れるためです。
ここが分かってないと、施術やサービスの中身ばかりをアピールすることになって、集客には繋がらないチラシを量産することになってしまいます。

ベネフィットの見つけ方は、こちらの記事で詳しく書いてます。

サロン集客 8つの根源的な欲求 ベネフィット

オファーを作る

オファーとは、日本語に訳すと「提案」。
マーケティングでは商品やサービスを売っている側から、お客さんへむけて「この内容でどうですか?」と提示するものがオファーといいます
オファーというと金額だけのことと考えている人もいますが、そうではありません。

例えばサロンや整体院などでは、初回お試しやカウンセリング無料、初回無料といった施術に直接関することから、先着5名や●月●日まで、午前中だけ、平日だけ、30~35歳限定などの絞りこみや限定性をつけるもの、あるいは3日間保証付きといったような、お客さんに提示する条件すべてをひっくるめてオファーと言います。

チラシに限らず、集客するときに一番やっちゃいけないのは、オファーを何も付けないこと。
でも、よくあるんですよ、オファーの無いチラシって。

よくメニューの一覧だけをのせて、割引やクーポンなどが何もついていないチラシを見かけます。これではただの情報に過ぎず、チラシを見た人も反応してくれません。
オファーのないチラシは、ただの紙屑です。

かく言う僕も、整体院を開業したときに作ったチラシには、明確なオファーがありませんでした。
で、もちろん集客はゼロ・・・
ダメダメ君でしたね、あの頃は。

オファーのサロン 集客 売上を増やす オファー 作り方作り方

ステップ3.チラシの説得力を高める

広告 作り方 説得力

ここまでのステップで、ターゲットを絞り込み、ベネフィットを見つけ出し、オファーを明確にしました。
これだけで見込み客は動くでしょうか?
残念ながら動きません。
新聞の折込やポスティング、手配りなどで目にするチラシは、ここまでで終わっていることがほとんど。

だから、チラシは集客できないと言われるのです。
まぁ、ここまでできているものも、めったに目にしませんけどね。

じゃぁ、どうしてこれだけでは見込み客は動かないのでしょうか?
それは、まだチラシに書いていること=あなたの言う事を信用していないから。

興味を持つことと、行動すること。
さらに言うならばお金と時間を投資することの間には、深くて広い溝と、大きくて高い壁があります。
見込み客にこの壁を超えてもらうには、動くだけの理由をしっかりと伝え、説得力を高める必要があります。

ステップ3では、チラシの説得力を高める方法について、説明していきます。

見込み客の疑問に答える

僕たちが1日に目にする広告は4,.000とも5,000とも言われるほど、世の中にはたくさんの広告が溢れています。
それだけの広告の中から、あなたのチラシに反応してもらうためには、見込み客が感じる疑問に答えていくことがとても重要です。

これは言い換えるならば、反応しない理由を潰していくことでもあります。

見込み客が広告を見たときに感じる疑問は、大きく5つに分類することができます。
それが「Why Me」「Why This」、「Why You」、「Why Price」、「Why Now」の5つです。この5つの疑問に丁寧に答え、見込み客が反応しない理由を潰してくことがとても重要です。
言い換えると、疑問=反応しない理由に答えきれないと、見込み客にとって行動する必然性がなくなるので、行動を引き起こすことはできません。

「Why Me?」なぜ、私なのか?に答える

なぜ、見込み客が広告の対象なの?という疑問に対して答えることで、「私のためのサービスだ」と感じてもらうことが第一歩です。
例えば
「足のむくみでお悩みの方」
これでは、まだまだ広すぎて「自分のことだ!」とは感じてもらえません。
自分のためのサービスだと感じてもらうためには、もっと具体的な絞りこみが必要です。

では、情報をもう少し付け加えてみましょう。
「デスクワークが多く、足のむくみでお悩みの方」
これで、少し具体性が出てきました。

でも、まだまだ足りません。もう少しひねり出してみましょう。
「毎日デスクワークで、1日の大半は座りっぱなし。夕方になると靴が履けなくなるぐらいにの足のむくみでお悩みの方」
ここまで絞り込むことで、やっと「あ!私のことだ!!」と思ってもらえるようになります。

Question

なぜ、見込み客はあなたのチラシを詳しく読む必要があるのですか?

「Why This?」なぜ、この解決方法なのか?に答える

見込み客が「私のことだ!!」と感じてもらったら、次にすることは、あなたの提供しているサービスが見込み客の問題を解決するための、最善の方法だと知ってもらうことです。
例えば足のむくみを解消する場合、いろいろな方法がありますよね。
リンパマッサージや運動、ストレッチ、温浴などは、直接的な競合になってくるでしょう。

他にも、弾性ソックスやタイツなどのアイテムや、フットローラーと行ったセルフケアグッズといった関節競合もあります。
また、薬や外科的な手術を施すという方法も、間接的な競合です。

これらの中で、なぜあなたが提示している解決方法が、見込み客の悩みを解決するために最良の策なのでしょうか?
これをクリアしてもらえないことには、施術を受けるということはもちろん、何かしらのケアをするという方向にすら進んでもらえなくなるかも知れません。

Question

見込み客が抱えている問題や悩みを解決するために、あなたが提供しているサービスが最善である理由はなんですか?

「Why You?」なぜあなたなのか?に答える

見込み客が「私のことだ、私のためのサービスだ」と感じたとして、なぜあなたのサロンや施術じゃないといけないのかに答えます。
見込み客の選択肢として、あなたがベストな理由は何でしょうか?
基本的なところでは、臨床人数や経験年数、持っている資格の種類、できる施術の内容、推薦者の声など、あなたの技術や知識、経験を裏付ける情報などがあります。

他にも競合他店との差別化ポイントも大きな理由です。
あなたのサロンの優位性・独自性、他のサロンにない強み、1名貸し切りで細やかな対応、立地がいい、1人ごとにカスタマイズできる、一緒に手相も見れる。などなど、思いつく限り、挙げてみてください。

Question

見込み客が行動を起こすとして、なぜあなたの施術やサロンを選ばないといけないのか?
なぜ、他の競合店ではダメなんでしょうか?

「Why Price?」なぜこの金額なのか?

何かしらのサービスを受けるときに、ほぼすべての人が気になり、そして行動を決定する要因にもなるのが金額です。
中には、たんまり稼いでいるから、いくらだろうが気にしない♪なんて人もいるでしょうが、そんなのは極々少数派。ほとんどの人にとって、金額は行動を決定する最大のファクターでもあります。
ここまで3つの疑問を解消してきて、あなたの施術を受けよう!と思ってもらっても、金額が支払える限度を越えていたら行動してもらえません。

また、いくらお金がかかるのかが分からない、というのも行動を止める大きなストッパーです。
どんなに良さそうなサービスでも、金額が書かれていないと「もしかしてぼったくられるんじゃ・・・」って不安になりますよよね。
なので、料金がいくらななのか、明朗会計を心がけましょう。

そして、もう1つ。
安すぎる金額に対しても、
「なんで、こんなに安いの?」
「こんなに安くて大丈夫?」
「無理やり売り込まれるんじゃ・・・」

というように、人は不安を覚えます。

だから、安いならなぜ安いのか、あるいは高いならなぜ高いのか、その理由をしっかりと伝えましょう。

Question

見込み客があなたの施術を受けるために支払う金額はいくらですか?
定価にしても、割り引きにしても、あるいは無料であっても、その金額である理由はなんですか?

「Why Now?」なぜ、いまなのか?に答える

自分のためのサービスだと感じてもらい、あなたのことが最良の選択肢だと感じてもらいました。
では、なぜいま行動に移さないといけないのでしょうか?
3ヶ月後、6ヶ月後だとだめな理由はなんでしょうか?

人間は先送りが好きな生き物です。
いますぐに動くべき理由が見つからなければ、どんどん先送りにしてしまい、そのうち忘れてしまいます。

足のむくみの場合だと、放っておいても自然に良くなることはない、冷えとむくみは連鎖する、セルライトができる、下肢静脈瘤など血管・循環器系疾患の原因になる、などなど、いますぐ動く理由、裏返せば、先送りすることのデメリットを考えてみましょう。
オファーの期間限定や人数限定も、いますぐ動く理由の一つになります。

Question

あなたのサロンを選ぶとして、どうして今じゃないといけないのでしょうか?
3ヶ月後、6ヶ月後ではいけない理由はどこにあるのでしょうか?

頭の中の会話に入り込む

脳には「安定化志向」という機能があるので、人間は本能的に変化を嫌います。
もしあなたが、いまこの記事を読みながらチラシを集客に使わない理由を考えているなら、それも安定化志向の為せる技。
この、本能的に変化を嫌うという性質があるので、あなたのチラシを手にとって興味を惹かれても、動かない理由(言い訳)を無意識に考えてしまいます。
あなたのことを知らない人なら、なおさら「行かない理由」をたくさん並べてしまいます。

例えば
「どんな服装で行けばいいの?着替えはあるの?自分で持っていくの?」
という疑問を感じた場合、この疑問が解決されない限り見込み客は行動してくれません。

見込み客の頭の中で行われる会話を想定して、疑問を1つ1つ解消していき、パズルが組み合わさって初めて行動に移るのです。

Question

あなたのサロンに対して、見込み客はどんな疑問をいだきますか?

効果的な集客にプロフィールとメッセージは必須要素

ベネフィットや施術やサービスの内容などが気に入っても、あなたがどんな人がわからなければ、見込み客はうごいてくれません。
チラシなのでスペースが限られますが、分量は少くてもいいので必ずプロフィールを載せるようにしましょう。

また、顔が見えると知らない人でも安心感が生まれるので、写真もとても大切です。
最近、スーパーなどで売っている野菜に生産者の写真と名前入りのパッケージが増えているのは、そのためです。
「食」という最も安全・安心が気になる分野でも活用されているほど、顔出し写真は効果的です。
恥ずかしがらずに、100点満点の笑顔の写真を掲載しましょう。

そして、プロフィールと同じぐらい大切なのが、あなたから見込み客へのメッセージです。
あなたがどんな思いでお客様に対しているのか、どんな方針や考えを持って施術に取り組んでいるのか、というところに共感してもらえれば、リピートへもつながりやすくなります。
また、どんな人に来てほしいのか、反対にどんな人には来てほしくないのかを明確にすることで、ターゲットの絞込をする効果もあります。
思いの丈をぶつけましょう。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

誰でもいいから来て。はやっちゃダメ

チラシには、必ずリピートする必要があることを明記しておきます。
そんなことを書くと「新規集客数が減ってしまう」という人もいますが、それでいいのです。

お試しを1回だけ受けて終わりの人ではなく、リピートする価値があるかどうかを確かめるためにお試しを受けに来る人こそ、ほんとに来て欲しいお客様ですよね?

リピートするかどうかを迷っている人を、施術やカウンセリングなどでリピートに引き寄せる事はできますが、最初から「安い金額で1回だけ受けて終わり」と考えているような人は、どうがんばってもリピートに引き寄せることはできません。
だったら、そんな人は来ないほうがいいのです。時間のムダと割り切りましょう。

だから、チラシだけじゃなくホームページや、他のあらゆる広告でも「効果を持続させるにはリピートが必要」「一時しのぎしか考えていない人はお断り」など、安いから受けに来る人を排除する文言を必ず載せて、絞り込みをかけるようにします。

もちろん、それでも「安いから来る」という人は、少なからずやって来ます。
でも「リピートするかどうかの確認のためのお試し」というスタンスを明確にすることで、安いという理由だけで来る人を減らすことができます。
明らかに安いから来た、リピートする気なんて微塵もないような人は、カウンセリングの段階でお断りするというのも一つの手です。

集客 売上を増やす お断り

ステップ4. チラシを作る

チラシ 作り方 テンプレート

ここまでで、チラシを作るのに必要な情報は出揃いました。
あとはサロンに最適化された集客チラシテンプレートに沿って、はめ込んでいくだけですが、その前にチラシの効果を大きく左右する要素「ヘッドライン」と「メイン画像」をしっかりと考える必要があります。
それがすめば、あとはいよいよチラシの制作にとりかかります。

チラシ制作の4ステップ

ヘッドラインを作る
いわゆる「見出し」のこと。チラシを手に取った人が興味を持つかどうかはヘッドラインにかかっています。
メイン画像を作る
ヘッドラインと同じく、アイキャッチとして目を引く役割があります。だからと言ってただ目立てばいいわけではありません。

リライトする
チラシにすべての情報を入れ込むことはできないので、項目を取捨選択し、チラシの文脈にそってリライトします。

編集作業
チラシのサイズのおさまるようにレイアウトを調整し、文字量など最終的な編集を行います。

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

ヘッドラインは広告の広告

ヘッドラインの役目はチラシを読ませること。
ヘッドラインで興味を持ってもらえないと、どんなにいいチラシでも読んでもらえません。それほどヘッドラインは重要です。

Point1 ベネフィットは必須要素

ヘッドラインにはベネフィットや、ベネフィットを想起させる言葉を必ず入れましょう。ねらっているターゲットにベネフィットがマッチしていれば、それだけで読んでもらえる確率が高まります。反対に、ベネフィットがマッチしていなければ読んでもらえません。

Point2 見込み客への呼びかけ

スペース的に無理でない限り、見込み客に呼びかける言葉を入れます。
「腰痛の方へ」よりも「腰痛が辛いけどレントゲンでは異常なしと言われたあなたへ」のように、より具体化したほうが、見込み客に響きます。

Point3 具体的な数字を入れる

数字を入れると具体性が高まり、メッセージが強くなるので、可能な限り入れましょう。
ただ「ウエストが細くなる」よりも「2ヶ月で2号もサイズダウン」とすると、メッセージが強くなります。
ヘッドラインは広告の広告です。ただ思いついたものを使うのではなく、サンプルや他の広告、雑誌の見出しなどを参考にして、1回のチラシにつき少なくとも20案は考えるようにしましょう。

メイン画像で目を釘付けに

ヘッドライン同様、メイン画像もとても大切な要素です。大きな画像を使わずに文字主体のチラシもありますが、サロンや整体院はイメージを想起させるためにも、必ず入れるべきものです。

べネフィットのイメージ

スリムなカラダ、肩が軽くなって手を上げる、運動を楽しんでいるなど。見込み客が憧れ、こうなりたいという欲求を刺激するのに有効です。

症状や悩みなど「不」のイメージ

すごく太った状態、腰を抑える、頭を抱える、辛そうに肩に手をやるなど。
共感を引き出し、自分のことだと感じてもらうのに有効。ただしチラシのトーンが暗くなることもあるので要注意。

ビフォー・アフター

ベネフィットのイメージに近いですが、より訴求力が強くなります。ただし、1点だけだと説得力が弱いので、複数の写真がない場合は使わないほうが無難です。

サロンの院内風景

サロンや施術の風景もよくメインビジュアルに使われますが、その写真で興味を惹いたり「行きたい!」と感じてもらうのは、よほどいい写真でないかぎり難しいです。
ま、つまりは、院内風景をメインビジュアルにしちゃダメ、てことです。

メインビジュアルも含めて写真にはスペースが許す限りキャプション(写真の説明やコメント)をつけるようにしましょう。
自分で雑誌やネットなどを観ているときをイメージしてもらうと分かりやすいのですが、意識していなくても文字を読むより先に写真やイラストなどのビジュアルに目が行きやすいはずです。
そして、写真についているキャプションを読んで興味があれば記事を読むとうい流れで読んでいると思います。

それだけ、キャプションというのは読まれやすいということ。キャプションは本分の2倍も読まれているという調査結果もあります。
反対にキャプションが書かれていないと、読み飛ばされやすくなってしまいます。
だから、スペース的に無理じゃない限り、キャプションは必ずいれましょう。

どんなビジュアルが効果が良いのかは、テストあるのみです。

テンプレートにはめ込んでレイアウト作成

さて、いよいよ集客チラシテンプレートにはめ込んでいきます。

ただ、はめ込んでくだけではなく、ヘッドラインから始まってオモテ面の下まで、ウラ面に回って上から下までという流れで、スムーズに読むことができるかを確認しながら、レイアウトを作成し、最終的な編集をしていきますしょう。
専業のデザイナーではないし、芸術作品を作るわけでは無いので、それほどデザインにこだわる必要はありませんが、読みやすさと情報整理の観点から、いくつか注意すべきことがあります。

読みやすいことが一番大事

どんなに内容が良くても、読みづらいチラシは手に取っただけで読んでもらえません。
やってしまいがちなのが、文字の装飾を過剰にしてしまうこと。太字や赤字、斜体、網掛けなどを使いすぎると読んでいる側は、どこが重要なのかが分かりませんし、見た目にもうるさくなってしまいます。文字を色やサイズを変えるのは強調したいところなど限定的にしましょう。
フォント(字形)の数もできるだけ減らして、シンプルで読みやすいチラシになることを心がけます。
また文字のサイズが6ポイント以下になると目のいい人でも読みづらくなるので、情報量を増やしたいからと言って、細かすぎる文字にするのは逆効果です。

文章が分かりにくい

文字の装飾も大事な部分に最小限だけだし、文字の大きさも顔を近づけなくてもちゃんと読めるサイズだったとしても、読みやすい文章になっていないと、見込み客は読んでくれません。

ホームページ 集客 できない

屋号を一番目立たせるのはNG

チラシのセオリーを知らずに作った人がやってしまう、大きな間違いがあります。
それは、屋号をデカデカと書くこと。あと施術者の名前が一番目立つとか。

他の何よりも屋号が目立つように書かれているチラシを、あなたも観たことがありませんか?

苦労して開業したサロンの屋号を、目立たせたい気持ちはわかります。
でも、見込み客にとってあなたのサロンの名前なんてどうでもいいのです。サロン名を目立たせたところで、テレビや雑誌に出ているような超有名店でもない限り、店名を見て「よし、行こう!」とはなりません

では、チラシを手に取ってくれた人に、一番見てほしい情報は何でしょうか?
それはオファーとCTA。

宅配ピザのチラシが、お家にあればみてください。
屋号やロゴも入っていますが、それよりもイチオシのピザの写真が目立っているはず。
そして、写真がいっぱいで色とりどりのチラシの中で、大きく空白をとって、その真中に太く大きい黒文字で電話番号が書かれています。

宅配ピザのチラシは全面的に写真が使われ、文字数も多いので、カラフルでごちゃごちゃしたチラシの中で、この部分だけシンプルにしているので、コントラストで目立つようになっています。
なぜこんなデザインなのかというと、それは電話してほしいから。
宅配ピザのチラシでは、イチオシのピザがメインのオファー、CTAは電話番号です。
だから、屋号やロゴよりも、この2つが目立つように作られているのです。

これは、サロンのチラシでも同じこと。
電話番号やMAP、予約するにはどうすればいいのかなど、チラシを見た人の行動に必要な情報を目立たせるようにしましょう。
HPや予約システムがあれば、QRコードを載せることもお忘れなく。

Google Analytics アナリティクス QRコード 測定
サロン集客 屋号 決め方

印刷して確認

テンプレートにはめ込んだら、さぁ発注!
ではありません。

文字は読めるサイズか、情報の抜け漏れはないか、誤字脱字はないか、電話番号は間違っていないか、QRコードはちゃんとリンクしているか、写真はガビガビになっていないかなど、印刷して初めて気づくこともたくさんあります。
ちゃんと印刷して確認しないと、チラシが出来上がってから思わぬミスを発見することになりますよ。

文章として成立するかどうかは、声に出して読むことで、ある程度は解消されますが、精度を高めていくには、本をたくさん読んで感性を磨くしかありません。
また、自分で確認するだけじゃなく、他の誰かにも見てもらいましょう。

そして、修正が終わったら、一晩寝かせます。
そうすると熟成して深みのあるいい広告になる、なんてことはありません。
残念。

なぜ、寝かせるのかというと、チラシを作った直後は頭の中にチラシの情報の流れがあるので、おかしな部分があっても勝手に理解してしまうし、読めてしまいます。
なので、見つけた間違いやミスの修正が出来上がったら、印刷して引き出しなどに入れ1日、できれば2~3日ほどチラシのことを忘れて放置します。
それから読み直すと、またミスやおかしな言い回し、誤字脱字などに気づくことがあります。

最終的に修正が終わったら、印刷会社に発注しましょう。
あとは、あなたの作ったチラシが納品されるのを待つばかり。

さぁ、どれぐらいの反応があるでしょうか?
楽しみですね。

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ABOUT US
山口 稼頭也
<年収1000万サロンナビゲーター> 1975年12月27日生まれ。大阪府富田林出身。 自身、脱サラして1人整体院の開業から、様々な失敗や紆余曲折を経て約2年で年収1000万円を達成。 現在も同じ整体院を経営しながら、現場で実践済みの、すぐに役立つアイデアや解決策を活用したコンサルタントも行う。  ★詳しいプロフィールはこちら★