よくビジネス書や経営書などで 「 Win-Win 」 で考える、 というのが出てきます。
でも、 「Win=勝つ」 って考えると、 ちょっと日本人の感覚だとしっくり来ません。
そこで、 サロンや整体院だと 「 Win-Win 」 はどうなるのか?
というのを考えてみました。
Win-Win とは
私も勝って、あなたも勝つ。
人との関係において、私とあなた双方に得のある良好な関係のことを示しています。
今では、 ビジネスだけじゃなく日常生活でも使われることがありますね。
スティーブン・R・コヴィー博士の著書で世界的なベストセラーである 「7つの習慣」 で紹介されたことで広く知られるようになりました。
まだ、 読んでないなら読んだほうがいいっすよ。
「Win」 ってなんて訳すの?
Winは直訳すると、 こんな意味があります。
勝つ、 勝ち取る、 獲得する、 取る、 得る、 博する、 得させる、 得る、 (賭け事などで)稼ぐ、 (結婚してくれるように)口説き落とす
最後の 「(結婚してくれるように)口説き落とす」 なんてかなり特殊。欧米人のセンスが炸裂してますね^^
でも、 サロンとお客さんの関係に当てはめると、 どれもいまいちピンと来ません。
なので、 ちょと意訳して 「望む結果を得る」 。
これでもまだ回りくどいので、 もっとズバッと 「ウレしい!(≧∇≦)b」 で、 どうでしょう?
しっくり来ませんか?
サロン経営で 「ウレしい!(≧∇≦)b」 ってなるのは、 売上が上がること。
ではなく、 利益が出ること。これについては後で解説します。
お客さんにとっての 「ウレシイ(≧∇≦)b」 は、 悩みや症状が改善したり、 なくなることですよね。
loseもあります
また、 Winと対をなす概念で 「lose」 もあります。これも直訳すると、 こんな感じ。
負ける、 失う、 なくす、 置き忘れる、 遺失する、 見失う、 迷う、 道に迷う、 途方に暮れる
ん~。ネガティブ。。。
でも、 これもwinの 「うれしい(≧∇≦)b」 の反対を意味すると考えると 「ウレシクない( ´д`ll)」 。
そのまんまですね。
ひねりがなくて、 すみません。
サロン経営だと利益が出ないこと。ぜんぜん嬉しくないですよね。
あとは時間の無駄遣い。時間はお金以上に貴重なリソースなので、 これもぜんぜんウレシクない。
お客さんの立場だと、 症状や悩みが改善しないこと。
あるいはお金や時間の無駄遣い(と感じること)。
こんな感じですかね。
Win-Winの6段活用
7つの習慣で紹介されているのは 「win-win」 だけではありません。
winとloseの組み合わせで6つの段階があり、 これをWin-Winの6段活用と、 僕は勝手に読んでます。
では、 この6段活用をサロンや整体院に置き換えて、 考えてみましょう。
win-win|(≧∇≦)bー(≧∇≦)b
あなたもお客さんも、 満足行く結果が得られて、 お互いに 「うれしい(≧∇≦)b」 ってなってる状態。
サロンや整体院でみると、 実は1回だけの来店や施術だけでは 「win-win」 にはなりません。
なんでかって言うと、 初回の来店では利益が出ないことが多いから。
いくら売上が上がっても利益が出ていないなら、 タダ働き。
売上も大事だけど、 利益で考えるクセもつけましょうね^^
また、 一回の施術やサービスで悩みや症状が改善するわけじゃないから、 お客さんにとってもホントのwinではありません。
つまり、 Win-Win (≧∇≦)bー(≧∇≦)b を実現しようと思うと、 ある程度のリピートが前提となります。
win-lose|(≧∇≦)b-( ´д`ll)
リピートしてもらうことで利益が出ているので、 あなたは満足しているけど、 お客さんは満足していない状態。
お客さんが

って感じているときはwin-loseです。
これは早く手を打たないと、 リピートから離れていっていまいます。
lose-win|( ´д`ll)-(≧∇≦)b
あなたは利益が出ないので満足できないけど、 お客さんは満足している状態。
新規のお客さんがはじめてきたときで、 かつ 「お得だから満足♪」 というお客さん、 いわゆるチェリーピッカーの場合はこれになります。
安くてオトクな金額で一回受けられることに満足している人は、 基本的にリピートしないと考えましょう。
てことは、 こんな人がたくさん来ると、 あなたはず~っとウレシクない( ´д`ll)が続くことに。
もし、 そうなっているならリピートのとり方じゃなくて、 集客やターゲティングからやり直しが必要かも知れません。
lose-lose|( ´д`ll)-( ´д`ll)
新規のお客さんが値段にも施術にもサービスにも満足できなかった、 最悪のときはこうなります。
リピートにはつながらないので利益も出ず、 あなたもお客さんも、 どっちもがっかりで、 だれもハッピーじゃない状態。
あとは、 1~2回リピートしたけど、 お客さんは満足できず、 あなたも利益が十分に回収できない段階で

って言われたとき。
できるだけ、 こんな状態は避けたいですよね。
win!|\(≧∇≦)/!!
これは自分だけが満足して、 相手の状態に構わないこと。
はじめて来たときに回数券や物販などで利益が確定して

ていう状態がこれに近いですかね。
こんな考え方じゃ、 お客さんといい関係性を築くことはできないし、 もちろんwin-winにもならないですよね。
No deal|( ̄_ ̄)ノ~~
「No deal」 とは同意しない、 承諾しない、 取引しないという意味。
取引したところで、 お互い満足できないことが事前にわかっているので、 何もしないということ。
サロンや整体院だと、 問合せの電話やカウンセリングの時点で、 あなたの施術内容やサービス、 適応症状などと、 お客さんの望むものが合わないので来店や施術をお断りすること。
できないことはできないと、 きっぱりと言ったほうがお互いのためです。
外の世界に目を向ける
さて、 ここまで見てくると、 当たり前ですがwin-winが一番大切です。
お客さんが満足しているからこそ、 長期のリピートに繋がるし、 それが経営を安定させる土台でもあります。
長期に渡ってお客さんを満足させるのは、 何も施術の効果だけではありません。
あなたの人柄や接し方、 会話の内容、 サロンの内装や空間の雰囲気など、 たくさんの要素があります。
何よりも施術を通じてあなたのサロンで過ごす時間に、 他では得られない満足感や刺激、 ストレスの解消など、 他では得られないものがあるからお客さんもwinになるし、 その結果としてあなたもwinになれるのです。
これは、 とてもむずかしいこと。
そのためには施術のスキルだけではたりません。
コミュニケーションスキルや、 幅広いジャンルの知識、 色々なことに興味を持つ姿勢など、 様々なことが必要になってきます。
治療や施術のことばっかり考えるんじゃなく、 たまには外の世界に目を向けることも大切です。
僕も自分の整体院で、 すべてのお客さんにWINを提供できていたわけではありません。
でも、 売上の8割以上がリピーターからで、 さらにリピーターの7割以上が1年以上続いている人だったということを考えると、 それなりにWin-Winを築けていたんだと思っています。
じゃなかったら、 偉そうにこんなこと書けないですからね。
あなたはお客さんが 「WIN|ウレしい!(≧∇≦)b」 ってなる状態を提供できていますか?
最初はいい感じだったけど、 最近あまり変化がないなぁ・・