見込み客を惹き付け、行動を起こさせる最強のトリガーはなんと言っても価格です。
でも、その一方で顧客の行動を躊躇させ、思いとどまらせる最大の要因も価格です。
とはいえ、価格をトリガーにすると聞くと、あなたも
どうせ、安売りしろっていうのを、あ~だこ~だと理由をつけて説明するだけだろ
なんて思っていませんか?
確かに、安い金額を出せば、それだけで見込み客に行動を起こさせるトリガーになります。だから、低価格で勝負することを否定はしません。
だけど、安い金額で利益を生み出すには、回転数を上げる必要があります。つまりは薄利多売ですね。大勢のスタッフを抱えることができるサロンや整体院などはそれも立派な戦略です。
でも、このブログは薄利多売ができない(できるけど、やると潰れちゃう)1人~数人程度の小規模なサロンや整体院で、すぐに使えるテクニックを伝授することを目的としています。
だから、単なる安売りはここでは紹介しません。では、どんな価格のテクニックを伝授するのか?
気になりますよね?
だったら、ツツイっとページをスクロールしてみましょう。
テクニック№01 支払いタイミングをずらす
近年の脳科学分野の発展によって分かってきた面白い現象があります。
それは、人は何かを買ってお金を払うとき、脳の中の痛み中枢が活性化するということです。
つまり、お金を払って心が痛むとき、脳の中では物理的な痛みとして知覚しているのです。確かに払いたくもないお金(税金とか交通切符の反則金とか)を払うときって、なんかめちゃくちゃ痛い感じがします。あなたも心当たりありませんか?
同じようにあなたのお客さんも、あなたにお金を支払うとき苦痛を感じています。その苦痛が大きければ大きいほど、あなたの施術やサービスへの満足度は目減りしてしまいます。
とは言うものの、お客さんにお金を払ってもらえないことには、商売あがったりですよね。
そこで、まず真っ先に取り入れるべきなのが、支払いタイミングをずらす方法です。具体的にはクレジットカードやPayPay(ペイペイ)を初めとするバーコード決済など、その場で財布から現金を取り出さずに支払いができるサービスを利用することです。
PayPayが爆発的に普及した最大の理由とは?
Amazonや楽天を初めとするネットショップが隆盛を極めているのは、ポチるだけで届けてくれるという利便性もさることながら、購入するタイミングで支払いの苦痛を感じないというのも大きな理由。
また、PayPay(ペイペイ)などのスマホ決済が一気に普及したもの、スマホがあれば支払いができるという手軽さとともに、支払いをしている苦痛が伴わないから。
また、クレジットカードは後払いなので、後から「あぁ~使いすぎた・・・」と思うこともなきにしもあらず。
でも、スマホ決済を利用している人の大半は前払い(チャージ)支払いをしています。つまり、支払いをするよりも前にチャージを済ませているので、すでに苦痛を乗り越えてくれているということ。
事業者にとってみると、控えめに言ってもステキ極まりないサービスですよね。考えた人には足を向けて寝られません。どの方角にいるか知らないけど。
2010年代以前であれば、個人経営のサロンや整体院でクレジットカードを導入するには、とても高いハードルを超えなければなりませんでした。まずはクレジットカードを導入できるかの審査。個人事業はほぼこれでNG。審査にパスできたとしても、専用のカードリーダーと回線を引くのに数十万円の費用が必要でした。
だけど、いまはSQUARE(スクエア)などの決済サービスやPayPay(ペイペイ)を初めとするスマホ決済を利用すれば簡単に始めることができます。もし、まだあなたがクレジットカードもスマホ決済も導入していないなら、今すぐ下のリンクをクリックして、利用申し込みをしてください。
テクニック№02 セット販売
支払いの際に苦痛を感じるのは、避けようがないことですが、是非あなたにも知っておいて欲しいことがあります。それは、この苦痛の大きさは、単に支払う金額が大きいか小さいかではなく、そのサービスや商品に対しての価格が適正かどうかが問題になるということです。
例えば車を買う場合、数万円単位のオプションを追加しても、ほとんど苦痛を感じることもないでしょう。でも、ビールの値段が10円値上がりしたらめちゃくちゃ苦痛ですよね。ビールを諦めて発泡酒に乗り換えようと思うぐらい。
なぜ、ビールは10円の値上げでも答えるのか?
それは、実際に支払う金額も苦痛の要因ではありますが、それよりも価格が適正、あるいは不適正だと感じることの方がこうした反応の大きな要因です。
車をフル装備で購入した場合、その価格には車本体はもちろん、複数のオプションがセットに含まれています。そうすると購入者はセットになっている個々のオプションやアイテムと、具体的な価格を結びつけることができないので、販売価格が適正かどうか、あるいはオプションが価格に見合っているかどうかの判断がつきにくくなります。
これをサロンや整体院で応用するならどうなるでしょう?
次の例を見てください。
①全身コンディショニング:1万円
②全身コンディショニング(カウンセリング・検査・筋膜リリース・骨盤調整・脊椎アライメント調整・肩関節の可動域調整・再検査・再調整・クールダウンがセット):1万円
どっちが苦痛が少なそうですか?
①だと
なんだかよく分からないけど1万円か。高いなぁ。。
と感じそうじゃないですか?
一方、②だったら
こんなに色々なことをしてくれるのか。これで1万円なら、それほど高くないかも♪
と感じてくれそうじゃないですか?もちろん、これに追加できるオプションがあるなら追加して、さらに高い金額を提示することも可能です。
あなたが提供している施術やサービスも、ただ1つだけのことをしているわけではないですよね。1人のお客さんに対する施術も、分解すれば複数のパーツのセットと考えることができます。そうすることで、お客さんが感じる苦痛を大きく減らすことができるようになりますよ。
結局は安い金額を提示すればいいんでしょ