AIDMA の法則 という言葉を聞いたことはありますか?
集客やマーケティングの勉強をしていると、必ずといっていいほど出てくる絶対にスルーできないフレームワークです。
AIDMA の法則は次の5つの言葉の頭文字からできています。
- A=Attention(認知)
- I=Interest(関心)
- D=Desire(欲求)
- M=Motive(動機)
- A=Action(行動)
AIDMAの法則は集客のための広告だけじゃなく、リピートを獲得するためのトークスクリプトや案内ツール、メールマガジンやLINEなどなど、見込み客やお客さんを動かすためには欠かせない考え方なので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。
集客に絶対不可欠の要素 『広告の3M』で集客力を強くする
よし!じゃぁ、AIDMAの法則で広告を作って集客しまくるぞっっっっ!!
の前に、広告を作る上で知っておいてほしいこと、というよりも知らなかったら確実に集客が失敗する、っていうぐらい大事なことがあります。
それが『広告の3M』という考え方。
これは、サロンや整体院に限らず、集客する上で絶対に外してはいけない大きなポイントです。
このポイントがずれていると、集客がうまくいかないどころか、ターゲットに見向きもされない、気付いてすらもらえない、ということになりかねません。
広告の3Mとは、次の3つの言葉の頭文字を取ったものです。
Market(マーケット)、Message(メッセージ)、Media(メディア)。
この3つの要素は、3本足のスツールのように、どれも等しく重要です。どれかが間違っているとターゲットに広告を届ける事ができず、集客にもつながりません。
では、それぞれの「M」について解説してくので、あなたも一緒に考えてみてください。
Market:あなたのターゲット誰?
マーケットとは直訳すると「市場」のこと。
でも、この場合はターゲットそのものです。さらに突き詰めるなら「ペルソナ」です。
どんな人にあなたの施術を受けてもらいたいですか?試しに考えてみましょう。
性別:男性・女性
年齢層:10代・20代・30代・40代・50代・60代・・・
職業:学生・会社員・公務員・経営者・主婦・リタイア組・・・
居住地:近隣・市内全域・都道府県全域・他府県・・・
収入(年収):200万円・~300万円・~400万円・・・・
住まい:持家(一軒家)・持家(マンション)・賃貸・実家住まい・・・
趣味:読書・スポーツ・ショッピング・旅行・ドライブ・無趣味・・・
読んでいる雑誌:anan・FUDGE・non-no・ターザン・ソトコト・・・
などなど。
マーケットを絞り込み、ペルソナを明確にすることで、どんなメッセージを作ればいいのか、どんなメディアを選べばいいのかが見えてきます。
言い換えると、ここが明確にできていないと、何を伝えればいいのか(ベネフィット)、どうやって伝えればいいのかを組み立てることができません。
あなたのサービスは誰のためのものですか?
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Message:それは相手にマッチしているか?
マーケットが明確になれば、その人に何を伝えればいいのかを考えることができます。
そして、メッセージとはベネフィットそのもの。
メッセージがマーケット(ターゲット)に響く内容であればあるほど、見込み客は動いてくれるようになります。
反対に、メッセージが間違っていると、動いてくれません。
例えば、
「平日午前がお得!」というメッセージは、学生や主婦にとって嬉しいですが、会社員には響きません。
「産後太り解消」というメッセージは、20~40代には響くでしょうが、10代(なくはないと思いますが・・)や50代以上になると、魅力的ではありません。
「ウエストがキュキュっとくびれる♪」というメッセージは、女性は食いつきますが、男性は興味なし。
競合店や他業種でみた、広告文やキーワードをそのまま持ってきて使っている人がいますが、それではあまり効果がありません。それぞれのターゲットにあわせて、ちゃんとメッセージを練り直す必要があります。
あなたのターゲットにはどんなメッセージが響きますか?
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Media:あなたは誰の心を捉えたいのか?
ここまでで、マーケットを絞り込み、伝えるべきメッセージも作りました。ここでやっと、メディア=どうやって届けるか?を考える段階に来ました。
どんなにマーケットを絞り込んでも、どんなにいいメッセージでも、メディアを間違っていれば、全く届きません。
例えば、
女性でホットペッパービューティーを読む人はたくさんいますが、男性はほとんど見ません。
年配の方に届けたいなら、ネットよりもチラシや新聞広告、折込などのリアルが効果的です。
反対に、10代・20代は新聞を読まないので、新聞広告は見てもらえません。
実家にいれば、まだ見る可能性もありますが、1人ぐらしの場合だと見る可能性はほぼゼロ。
ネットにしても、ホームページ、クーポンサイト、PPC広告、メルマガ、LINE@、フェイスブックなどなど、色々なメディアがあります。
あなたのペルソナはどんなメディアを見ていますか?
どこにメッセージを出せば、ペルソナに届きますか?
サロンをオープンしてホームページや広告などに電話番号を掲載していると、営業の電話がめちゃくちゃかかってきます。ホームページの問い合わせフォームからも、しこたまメールが来ます。
でも、それは「○○に広告出しませんか」と、いきなりメディアありきでの営業です。あなたのターゲットやメッセージは無視。
たまたま、あなたのマーケットとメッセージにマッチしていればいいですが、そうでない場合は、ズッパリと断りましょう。
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マーケティングの三重苦
このように、3つのMが揃ってはじめて集客できるようになりますが、台無しにするパターンはいくつもあります。
- 正しいマーケットー正しいメッセージー間違ったメディア
- 正しいマーケットー間違ったメッセージー正しいメディア
- 間違ったマーケットー正しいメッセージー正しいメディア
- 間違ったマーケットー正しいメッセージー間違ったメディア
- 間違ったマーケットー間違ったメッセージー正しいメディア
- 間違ったマーケットー間違ったメッセージー間違ったメディア
特に6番は、3つとも間違っているので「マーケティングの三重苦」と呼ばれます。
あなたは、三重苦になっていませんか?
もし、あなたが集客がうまく行っていないのなら、どれかの「M」を変えれば、うまく回りだすかもしれません。
マーケット=ターゲットを変えるということは、そもそもサロンのコンセプトや方向性から考えることになります。でも、本当に必要ならば、それも断行するべきでしょう。
じゃないと、いつまでも集客できないままですからね。
では、次はいよいよ、AIDMAの法則とそれに沿った広告の作り方について、解説していきましょう。