【単価アップ】施術単価 を1時間1万円が最低ラインにしないといけない理由

サロン 集客 施術単価 1万円

相場 を見て施術単価を決めちゃいけない2つの理由

物販や飲食などは、 原価があって、 それに経費や人件費、 さらに利益を乗せることで価格が決まります。
一般に、 飲食は20~30%が目安物販だと40~50%と言われます。
もちろん、 商品にもよって違うし(飲み物は原価率が低い)、 お店の規模、 ブランドなどの要素でも変わります。

とはいえ、 商品原価があり、 流通費、 加工費、 人件費、 欲しい利益などの積み重ねで、 価格が決まることは同じです。

じゃぁ、 役務(サービス)が主体の施術の価格って、 どうやって決めればいいんでしょう?

まずは周辺の競合を調べまくる

相場 調べる


価格をどうしたらいいかわからないと、 大体の人は競合のサロンが、 どれぐらいの価格なのかを調べます。
僕も調べまくりました。

で、 見れば見るほど、 わからなくなる。
ものすごい高価格なサロンもあれば、 びっくりするぐらい低価格のサロンもある。
そもそも、 価格がオープンになってないところもある。

なんで、 こんなに高い価格でお客さんが来るのか?
どうやって、 こんな安い価格でやっていけるんだろう?

考えれば考えるほど、 迷いの森に入っていきます。

そして、 やりがちなのが「 相場に合わせる」こと。
でも、 これは間違いです。

相場 は気にしない

相場 気にしない


価格が決められないからと言って、 相場を見て、 それに合わせることに意味はありません。

それには2つの理由があります。

1つ目は、 それぞれ状況が違うこと。
一般に、 大規模なチェ-ンは低価格なことが多いです。
それは大量仕入れができることや、 広告宣伝をまとめて行えること、 従業員数が多いので、 回転数を上げて薄利多売ができることなどによります。
反対にチェーンだから、 ブランド力で高くなっているところもあります。
こういったサロンは、 マーケティングや経営の理論にそって、 価格が決められているはずです。

一方、 個人経営の小規模サロンでは、 もうめちゃくちゃと言っていいほど価格がバラバラです。
一家を支える収入の柱としてサロンを経営している人と、 片手間で副業的にやっている人だと状況が違うし、 従業員がいるのか、 1人サロンなのか、 テナントなのか、 自宅なのか、 出張なのかなどなど、 1つとして同じ状況のサロンは存在しないので、 価格の決め方が違うのも当然です。

そして、 個人経営のサロンの多くが、 価格の決め方を知らずに決めています。
この人達も、 自分で価格を決められないから「周りはどれぐらいだろう」と見回して、 平均的な価格を設定する。
それが、 相場になっているのです。

価格の決め方を知らない人が作り出した相場を参考にしても、 意味がない。
これが2つ目の理由です。

不安だから、 少し安くする。は大間違い

相場 安くする


多くの人は、 相場を見て迷いに迷った挙句、 どうするかというと、 周辺の競合より少し安い価格を設定してしまいます。

オープンしたてだし。。。
まだ、 慣れてないし。。。
高い金額をもらうのに抵抗が。。。
最初のうちは、 安い金額で。。。

これも、 また大きな間違いです。

1人サロンにかぎらず、 個人でサロンを経営する以上、 チェーン店に価格競争では絶対に勝てません。
大型チェーンは資金力があるので、 ある程度の期間、 利益がなくても耐えることができます。

でも、 資金力のない個人サロンは、 利益が出なくなると、 すぐに潰れます。
せっかく独立開業したのに、 あっさり潰れてしまうなんて、 残念過ぎますよね。

また、 安い価格にすると「安い」ことに価値を感じるお客さんが集まります
こういうお客さんは、 他に安い所があれば、 すぐに流れるのでリピート率も低くなって、 経営を安定させることができません。

そして、 経営が立ち行かなくなって廃業する。
というのが良くあるパターンです。

ほしい収入から逆算する

収入


じゃぁ、 どうやって決めればいいのでしょうか?
カンタンです。
あなたが欲しい年収から逆算すればいいだけです。

それともう1つ大切な要素があります。
それは、 どんな働き方をしたいのか。ということ。

1年365日休みなく働くのと、 週休2日で働くのとでは、 1日あたりに必要な売上が変わってきます。
どんな働き方をしたいのか、 どれぐらい休みたいのか、 どれぐらいの稼働率で働きたいのか、 も一緒に考えます。

年収1000万円、 年間休日120日、 1日8時間労働、 回転率50%の場合

年収を1000万円にするためには、 経費を考える必要があるので、 売上が1000万円では足りません。
この後の計算をしやすくするために、 経費を440万円とします。

年間に必要な売上=1440万円。これを、 分解していきます。

1440万円÷12ヶ月=120万円…1ヶ月の売上120万円
120日÷12ヶ月=10日…1ヶ月の休日20日
120万円÷20日=6万円…1日の売上6万円

これで1日に必要な売上が6万円とわかりました。
ココから、 単価を出していきます。

1日の労働時間が8時間で、 稼働率が50%なので、 施術の実働は4時間。
1回の施術が1時間とすると、 1日に4人のお客さんを施術できます。

6万円÷4人=1万5000円

施術が1時間の場合、 単価は1万5000円が最低ラインとなります。

今回は計算しやすくするために、 年間の売上を1440万円(120×12)にしました。
自宅サロンだと、 テナント料がかからないので経費もぐっと下がるし、 営業日数や時間を増やすなら、 もっと単価を下げることもできます。

それでも、 1人サロンで余裕をもって経営していくなら、 1時間1万円が最低ラインだと思います。

そんな金額をもらえるほどの技術も知識もない・・・
だったら、 高めればいいだけです。


僕の整体院では30分のコースが12000円です。
他のコースも、 この金額をもとに価格を決めているので、 1ヶ月うち15日休んでも、 売上が100万円を越しています。
稼働率も40%より低く抑えています。

自分の時間もたくさんあるし、 子供と過ごす時間も長いです。
本もいっぱい読めるし、 趣味に使う時間も増えました。

一度あなたも、 欲しい年収と叶えたい働き方から、 価格を計算してみてください。

サロン 集客 施術単価 1万円

みんなにシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

みんなにシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
山口 稼頭也
<年収1000万サロンナビゲーター> 1975年12月27日生まれ。大阪府富田林出身。 自身、脱サラして1人整体院の開業から、様々な失敗や紆余曲折を経て約2年で年収1000万円を達成。 現在も同じ整体院を経営しながら、現場で実践済みの、すぐに役立つアイデアや解決策を活用したコンサルタントも行う。  ★詳しいプロフィールはこちら★