ホームページ はサロンや整体院の集客に、ほんとは必要なんでしょうか?
ていう、質問をたまに頂くことがあります。
地域密着だし、口コミや紹介が多いからいらない?
チラシやフリーぺーパーでの集客が中心だから、なくても大丈夫?
ホームページはなくても、アメブロ ・ フェイスブック、インスタグラムなんかのSNSで十分?
いまはいろんなポータルサイトが増えてるから、ホームページはなくても困らない?
まぁ、色々と考え方はあるでしょうが、ぶっちゃけ結論から言うと、ホームページ は必須です。
ていうか、お話にすらなりません。
とは言うものの、、、
ホームページ があれば集客出来る!なんて甘いことではありません。
10年ほど前までは、サロンや整体院業界でも、ホームページを作ればそれだけで集客できると言われていました。
実際、僕が自分の整体院を開業した2012年。
集客のルールやホームページのセオリーなんかを全くわかっていない状態で作ったホームページでも、月に10~15人ぐらい集客できていました。
なぜかというと、ルールも何も知らなくても、僕の天才的かつ野性的なマーケティングセンスとデザインセンスで、自分ひとりでも集客できるホームページを作ることができたから。
なんてことは、まったくなく。
それなりのホームページを作っている整体院の競合が少なかったから。
単純に検索してヒットする整体院のホームページが少ないから、ただ集客できていただけです。
最初に作ったホームページはjimdo(ジンドゥー)というサービスを使っていましたが、別でホームページを作ったときに解約しました。もう、データが残っていないので見ることはできませんが、今思い出しても酷い出来でした。。。
そんな、適当なホームページでも集客できていた、古き良き時代は終わり、いまはちゃんと集客できるロジックを踏まえたホームページでなければ、集客にはつながりません。
「高いお金を払ってホームページを作ったけど集客できない・・・」なんてことはいくらでもあります。
スマホが普及して、何でもすぐにネットで調べられるようになり、ネットは集客に欠かせないツールとなりました。
では、ホームページを作るメリットとは、どこにあるのでしょうか?
SNSやポータルサイトでは、なぜ不十分なのでしょうか?
SNS・ポータルサイトのリスク
Facebook(フェイスブック)を始めとするSNSや、ホットペッパービューティ、エキテンなどのポータルサイトは確かに便利です。
無料で使えるものも多くあるし、ポータルサイトはサロンや整体院を探している人が観ているので集客に直結しています。
すぐに始めることができるし、形式に沿って入力したり画像を配置するだけで、それなりの物ができて便利です。
でも、SNSやポータルには大きなリスクがあります。
リスク① 仕様・ルールが突然変わる
SNSやポータルサイトは突然ルールが変わることがあります。
記憶に新しいところでは、アメブロがビジネス利用NGという規制を厳しくしたことや、フェイスブックがタイムライン表示だけになった事があります。
ケース1|フェイスブックページがタイムライン表示だけに
今では多くの人が忘れている(そもそも知らない人のほうが多い)と思いますが、Facebook(フェイスブック)は、サービスが始まった当初、ホームページのようにカスタマイズできる機能がありました。
ちょうど、僕が整体院を開業する1~2年前ぐらいから流行りだし、大手の企業だけじゃなく、個人経営のビジネスでもカスタムページを作って、ホームページのようにう、というのがFacebook(フェイスブック)集客の鉄板ルールになっていました。
いまは、この機能はないので、ご注意を。
たまたま、僕の知り合いのウェブデザイナーが、このFacebookカスタマイズのコンサルティングと実制作の仕事をしていたので、あれこれ教えてもらいながら、どうにかこうにか半徹夜を繰り返して、それなりのページを作ることができました。
が、ある時、いきなりカスタム機能がなくなって、Facebookは今のようなタイムライン表示だけに。
ガビ~ん!!ですよね。。。
記憶だけなんでうろ覚えですが、予告から機能廃止まで1ヶ月なかったんじゃないでしょうか?
それぐらいいきなりでした。
まぁ、僕は大して集客できていなかったページが無くなっただけだから、数回の半徹夜が無駄になっただけですが、僕に作り方を教えてくれたウェブデザイナーは、いきなり収入の柱がなくなったわけです。洒落になんないすよね。
ケース2|いきなりアメブロページが削除
アメブロはもともと、コミュニケーションのためのツールなので、ビジネス利用はNGです。
メニューを全面に出していたり、割引などのオファーを常時公開していると、コミュニケーションのブログではなくビジネス用ブログと判断され、掲載がストップされます。
2014年には、このルールの適用を厳しくなり、多くのビジネスブログのページが削除されました。
僕も経営している整体院のブログが、事前連絡なくいきなりアカウントごと削除されました。
もともとアメブロでの集客には力を入れていなかったので、影響は殆どありませんでしたが、アメブロだけに頼っていれば大打撃を受けたでしょう。
というか、集客できなくなっていたはず。
他にも、それまでがんばって集客していたポータルサイトで、突然「掲載停止!」なんてことも、珍しくありません。
これって、めっちゃリスクじゃないですか?
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
リスク② 書ける内容に制限がある
ユーザー保護という観点が強いですが、使ってい表現や触れていい内容などに制限=表記規定があります。(特にポータルサイト)
強力な集客効果が期待できるビフォー・アフターも、ほぼ広告には使えなくなってしまいました。
数値を出すことも、広告のパワーを強くするテクニックの1つですが、裏付けのとれない数値はほぼNG。
誤解を与える表現や、過度の期待をもたせてしまうような表現・文言もNGと、どんどん厳しくなってい来つつあります。
また、アメブロのビジネス利用NGというのも、掲載内容に制限があるのと同じですね。
(アメブロはコミュニケーションツールとしてリリースされているので、もともとビジネスに使っちゃダメ!というルールがあります)
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
リスク③ サービス自体が終了する
これが最大のリスクかもしれません。
終了しなくても、完全に下火になって、誰にも見向きもされなくなるということもあります。
いわゆる「オワコン」になってしまうこと。
メジャーなところでは、ミクシィ。
一時はSNSといえばミクシィ。みたいな時代がありました。
僕は、いまでも、あんまりSNSには興味がない(プライベートでは)ので、Facebookもほぼ使いません。Mixiのアカウントは招待されたので持っていましたが、1~2回ログインしただけ。
でも、当時サラリーマンをしていた僕でも、なんとなく知ってるぐらい「ミクシィで集客する」「ミクシィで設ける」的なノウハウが溢れていました。
でも、いまは???
他にもカカオトークや、セカンドライフ、フレンドスター、マイスペースなどなど。
一時は、猫も杓子も使うぐらいの勢いがあるサービスでも、いずれは廃れていってしまいます。
もうアメブロも片足以上、突っ込んでますよね。
リスク④ つながりを他に持っていけない(2018年5月追記)
あなたはフェイスブックの友達は何人いますか?
僕は2018年の5月2日時点で2386人です。
これが多いのか、少ないのかはわかりませんが、この大半、おそらく90%以上は、会ったことも話したこともない人たち。
つまりはフェイスブックだけのつながりです。
そんな人達と繋がれるのが、フェイスブックのいいところなんでしょうが、フェイスブックが終わると、この人達とのつながりも、ほぼすべて切れてなくなるでしょう。
もちろんフェイスブックからメルマガを読んでくれたり、僕のセミナーに参加してくれる人もいるので、100%がなくなるわけじないけど、そんなのは微々たるもの。
フェイスブックも、これまでのミクシィやアメブロなんかと同じく、その世界だけでしかつながりが続かないし、他の世界(SNSやプラットフォーム)に、そのつながりを持っていくことはできません。
どんなにがんばって友達を増やしても、フェイスブックがだめになって、新しいSNSがでてきたら、またゼロからつながりを作り直し。
じつは、SNSというのは、そんな脆弱なつながりの世界なんです。
ポータルサイト特有のリスク
さらに、ポータルサイトには、他にも次に上げるようなリスクがあります。
ポータルサイト特有のリスク① 情報量が限られる
もしあなたが、サロンのホームページを持っているのであれば、書いていい内容と同じく、どれぐらいの量を書くか、ページ数をどれ位にするかも自由です。
(景表法や薬事法なんかに触れることは書いちゃダメですよ。念のため)
写真や画像、動画も、著作権や肖像権に反して無ければ、基本的にはなんでも、いくらでも使えます。
ビフォー・アフターだって使えるし、直筆のアンケートだって、サーバーの容量が許す限り、無制限に掲載できます。SEO的な観点で見ても、ユーザーが求めている情報量は多ければ多いほど有利です。
でも、ポータルサイトでは、契約内容やプランで異なりますが、基本的には使えるページ数や文字量、掲載できる写真の点数などに制限があります。
あんな事も伝えたい!こんな写真も載せたい!お客様の声をもっと使いたい!もっと大きい写真を使いたい!と思っても上限が決まっているので、それもできません。
だから、見込み客は限られた情報で比較検討せざるを得なくなるのです。
ポータルサイト特有のリスク② 結局は価格競争になる
そんな感じで、どのサロンのページを見ても、似たようなことが書いてあって、似たような写真が使われていることに。そうなると、何で決めるのかというと、結局はクーポンの値段で選ばれてしまいます。
実際、サイトによっては「1分あたり○○円以下でクーポンを作って下さい」と言われるところもあります。
フロントエンド(集客商品)として、安い価格を見せることは、問題ではありません。
でも、あまりに安い値段で集客すると、また別の問題が起こってしまいます。
ポータルサイト特有のリスク③ ポータルサイトは「安いから行く」人が集まりやすい
フロントエンドのために、強いオファー=安い金額を設定するのはマーケティングとしては常識です。
でも、そのオファーが強すぎると「安いから行く」というお客さんが集まりやすくなる可能性があります。
あなたのサロンの施術内容や考え方、通常の価格などをしっかり理解して、その上でお試しで受けてみよう!というお客さんはリピートに繋がりやすいです。
しかし、これまで書いてきたように、ポータルサイトでは書ける内容や情報量に制限があるので、しっかり読み込んで理解してもらう、というのはなかなか難しいのがホントのところ。
で、結局はクーポンの値段だけを見て、安い値段だから受けに来る人が増えてしまうのです。
こういう人は「安さ」だけに価値を感じているので、通常の値段でリピートするということが、最初っから頭にありません。
どれだけリピートしてもらえるかは、サロン経営にとって生命線です。
ポータルサイトで、こういうお客さんがいっぱいくると「新規は来ているのに、全然リピートに繋がらない」という、暗黒ゾーンに落ちていってしまいます。
ポータルサイト特有のリスク③ ポータルサイトの見込み客しか集客できない
例えばホットペッパービューティは、20~30歳代のOLをがメインゲットに設定されています。
ターゲットに好まれるようにサイトのデザインや導線が作られているし、響くようにプロモーションもされています。
だから、ポータルサイトとあなたのサロンのターゲットがずれている場合(例えば男性をメインに集客したい)、そもそも狙っているターゲットにほとんど観てもらえません。
また、ポータルサイト自体の集客力が弱くなる可能性もあります。
そうなった場合、ポータルサイト自体が観られなくなるので、あなたのサロンページもみられなくなり、集客できなくなってしまう危険性があります。
他にも、サイトを運営している会社が潰れるリスクもゼロではありません。
大きい会社だから大丈夫なんてことはありません。
日本を代表するようなメーカーが潰れる時代です。どうなるかわかりません。
実際、ホットペッパービューティーを運営しているリクルートも、何回か潰れかかってますしね。
ポータルサイト特有のリスク④ 囲い込まれる
![サロン ネット集客 ポータルサイト 囲い込み](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_550,h_414/https://rashin-ban.jp/wp-content/uploads/2020/07/20191223073315_1030506092_9.jpg)
実はこれが一番の問題点だと、僕は考えています。
自社ホームページを持つ代わりに、ポータルサイト上にサロンの個別ページを開設。
クーポンもあるので、そこから集客もできるし、最近ではブログ機能やメルマガ配信もできるようになってきました。
サイトから電話もできれば、ネットで予約なんてのも当たり前。
自分でホームページを作って管理していくのは大変だし、SEO対策やPPC、集客のことを考えなくて良くなるので、一石二鳥。
これからも、時代のトレンドにあわせてサイトのデザインや機能は進化していくだろうし、任せておけば安心。
なので、サロン側としては、ずっと掲載費を払って、ポータルサイトを使い続ける。
でも実は、それこそがリクルートをはじめとした、ポータルサイトを運営している企業の狙いなのです。
ホットペッパーが先行して、この戦略で囲い込んでいった美容新業界は、ホットペッパーに載せないと集客できない状態になっています。
見込み客には「美容室を探すならホットペッパービューティ」。
美容室には「集客するならホットペッパービューティ」。
という状況を作り上げ、10年以上かけて囲い込んでいったのです。
その結果が、今の美容院業界の苦境です。
とは言え、別に悪いことではありません。
囲い込んで抜け出せなくして、継続利用することでLTVを大きくしていくというビジネスモデルなのです。
僕がいたのはホットペッパーではなく結婚情報誌のゼクシィでしたが、「結婚するならゼクシィ」という状況を作り上げるために、同じことをやってました。
エステ、リラク、アロマなどのサロン業界も、美容院ほどではないですが、ホットペッパー頼みという流れができつつあります。
ポータル集客もいいのですが、他の集客手段もしっかりと作っておかないと、いずれは美容院業界のようになってしまいます。
数年前ならば、ネット予約システムを導入しようと思うと、かなり高額の投資が必要でした。
だからこそ、低価格で使えるポータルサイトのネット予約システムには、価値がありました。
でも、いまはクラウド型のネット予約サービスが増えてきているので、そういったサービスを使えば、ポータルサイトを使わなくてもネット予約機能をホームページに持たせることができます。
色々と書きましたが、別にポータルサイトを否定するわけではありません。
僕整体院を経営していたころは、ホットペッパービューティを始め、いくつかのポータルサイトに掲載していました。
都心部は競合が増えすぎたことで、ポータルサイトの集客力が低下していますが、エリアによっては、まだまだ強力な集客チャネルです。
でも、ポータルサイトに頼りすぎると、今は良くてもその先にリスクがあることを、しっかりと頭に入れて、他の集客方法も活用できるようになりましょう。
できるだけ多くの集客ルートを用意する
集客方法を1つだけにするのは、とても楽です。
管理や更新の手間も、効果集計や反応の調査も1つだけでいいので、楽ちんです。
でも、集客方法が1つだけでは、とても多くの見込み客を逃してしまいます。
例えば、アメブロだけに頼っていると、アメブロを見る人だけしか集客できません。
僕はアメブロを見ますが、それは仕事で必要なときだけです。
フェイスブックも同じくです。
ホームページはネット集客の中心となりますが、それだってネットを使わない人には見てもらえません。
だから、チラシやDMを使ったリアル集客も,色々と必要になります。
チラシを例に取ってみても、新聞折り込みだけでは、新聞を取っていない人には気付いてすらもらえません。
ポスティングだけに頼っていては、セキュリティが厳しくてポスティングできないマンションに住んでいる人にはアプローチできません。
サロン前の看板にチラシを置いていても、通りかからない人には取ってもらえません。
ホットペッパーなどのフリーペーパーに広告を載せても、見ない人は永遠に集客できません。
このように出来るだけ多くの場所(チャネル)に糸を垂らし、それぞれに好む餌(ヘッドラインやオファー)を仕掛ける必要があります。
それで、いつまで経っても反応がなければ、餌を変え、深度を変えて、色々試しながら食いつくまで試します。
そうやって色々な釣り方を試していくと、ここにいる魚はこの餌でこんな動かし方をすれば釣れるというのが、だいたいわかってきます。
そうなれば、そこにもっとたくさんの糸を垂らせば、楽してたくさん釣り上げることができます。
そうして、集客力を強くしていくのです。
ホームページを持つメリット
では、ホームページのメリットとは何でしょうか?
メリット① 好きなことがかける
自分でページを作るので、あなたの倫理観が許す限り、好きなことがかけるし、好きな写真や動画を使えます。
もちろん、薬事法や景表法、著作権や肖像権は守ってくださいね。
また、施術の内容やこだわり、内装、あなたの思い、経歴、なぜこの仕事を選んだのか、どんな人に来てほしいのか、どんな人に来てほしくないのかなど、事細かに、詳しく書く事もできます。
メリット② 自分で作り変えれる
自分でホームページを持っていると、好きなように作り変えてリニューアルすることもできます。
文章主体から、画像主体へ変えることなんて簡単です。
画像も横幅いっぱいの大きなモノを入れたり、スライドショーを作ることもできるし、動画をいっぱい埋め込んだりもできます。
とはいえ、集客のセオリーを外すと、効果が出なくなるので、そこは注意が必要です。
メリット③ 終わらない
SNSやポータルサイトは、サービスが終了するか、オワコンになってしまう可能性があります。
でも、自分で持っているホームページは、あなたが続けようと思う限り、終わることはありません。
この先、ホームページの形や機能、セオリーが変わることはあっても、インターネットという環境がある限り、ホームページという役割はなくならないでしょう。
すべての集客ルートの集約場所
さて、そんなホームページ。
何のために使うのかというと、もちろん集客のため。
でも、直接ホームページに集めることだけが目的ではありません。
チラシやDM、紹介、ポータルサイト、フリーペーパー、新聞広告などなど、他の集客ルートでは多くの情報を伝えきれません。
それは、詳しい場所や行き方などもそうだし、どんな雰囲気なのか、どんな施術をするのか、どんな人が受けているのか、どんな流れで施術をするのか、どんな人がやっているのかなど。
チラシやDMはもちろん、ポータルサイトでも、伝えられる情報量には制限があります。
より詳しい情報を読み込んで「ここに行こう!」と思ってくれた人は、リピート率が高くなります。
反対に、少ない情報量で決める人は初回割引や紹介割引などの価格が決め手になることが多いです。
そして、価格が決め手になってくる人は、内容に惹かれているわけではないので、リピート率が低くなります。
ホームページ以外の集客方法を使ったとしても、詳しい情報を伝えるために、集客ルートの集約口として、ホームページが必要なのです。
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