回数券を分割払い できれば、もっと高い金額でも売れるのになぁ・・・
なんて感じたことはありませんか?
この記事では、回数券や高額コース、物販などなど、高額な商品をやサービスを、決済代行会社を使わずにクレジットカードの分割払いで売るための、ちょっとしたアイデアをご紹介します。
リピート獲得 にクレジットカード決済は必須
整体院やサロンでは、リピート獲得は売上を増やすため絶対に必要不可欠なことです。
そして、リピート獲得と売上げアップの両方を効率的にするために、僕は回数券を導入することをオススメしています。
回数券のメリットはただ売上を増やすだけじゃなく、こんなメリットもあります。
- お客さんがリピートしやすくなる
- 毎回、支払いをするストレスから解消される
- 定期的に通うので、効果が出やすい
- キャッシュフローを前倒しにできる
- LTV分の売上を確定させることができる
などなど。
細かくみていけば、もっとたくさんあるんですが大きく分けると、お客さんにとっても、あなたにとってもメリットがあります。
なので、売上を増やし安定させ、リピートを確定させるために、回数券はかなり有効です。
でも、回数券ということは、それだけ金額が高くなります。
お客さん目線で見た回数券を買うメリットは?
たとえば、通常1万円の施術で10回の回数券を作る場合。
金額が割引になる、あるいはおまけが付く、といったサービスが無いとお客さんは回数券を買うメリットがないので、買ってくれません。
1回1万円×10回で10万円の回数券、なんて誰もほしくないですよね。
それだったら、毎回来るたびに払うよ、ってなっちゃいます。
だから、回数券には割引、もしくはおまけが必須です。
今回の例では、1回1万円×10回×10%off=9万円の回数券を作ることにします。
でも、、、
9万円なんて金額を現金で持ち歩いてる人って、あまりいませんよね。
まぁ9万円が5万円だったとしても、財布から財布からサッと出てくる、なんてあまりないですよね。
なので、高額な回数券を売っていくためには、クレジットカード決済は必須です。
しかもクレジットカードは、お金を使っている感覚が薄いので、現金で9万円を払うことに抵抗を感じても、クレジットカードなら思いのほかあっさりと支払ってくれます。
個人事業の整体院やサロンでクレジットカード決済を導入するなら、スクエアやコイニー、楽天ペイ、エアペイといったスマホ決済サービスを選ぶことになります。
それぞれ多少の違いはありますが、専用のアプリをios、またはAndroid搭載のスマホやタブレットにインストールし、専用のカードリーダーをつなぐことで、クレジットとカード決済端末として利用できる、というサービスです。
スマホ決済が登場する以前、クレジットカード決済を導入するには、決済代行会社と契約をして30万円ぐらいする専用の端末を設置する、というのが普通でした。
でもこれって、なかなかにハードルが高いですよね。しかも決済手数料が高い。
個人で経営されてる飲食店や物販のお店などで、クレジットカードが使えないお店が多かったのは、このためです。
それが、スマホがあればクレジットカード決済ができるなんて、便利な世の中になったもんです。
そんな便利なスマホ決済なんですが、大きな問題があります。
それが、、、
回数券 に立ちはだかる5万円の壁
どのスマホ決済も、1回で終わらずに、継続的に利用する商品の販売にクレジットカードを使うことを禁止しています。
つまり。
1回の施術代金の精算にクレジットカードを使うのはいいけど、回数券は売っちゃダメよ、ってことです。
おー!!ショーッック!!
エステなどで高額なコースを無理やり契約させられた、などの問題が起きやすいので、役務系のサービスでは継続商品の販売はNGとなっているようです。
とは言うものの、事前に商品を登録していても「回数券」としていなければわからないし、決済の都度、金額を入力することもできるので、実際にどんな商品・サービスを販売しているかまでは分かりません。
なので、一定のガイドラインが設けられています。
それが「5万円の壁」です。僕が勝手に名付けました。
施術1回あたりの代金が、さすがに5万円超えることはないやろう。ってことだと思います。
5万円以上の金額でクレジット決済を行うと、確認のメールや電話が来たり、次やると資格停止しますよ、ってな警告が送られてきたりします。
でも、このガイドラインの強さというか、拘束力はスマホ決済のサービスによって、かなりばらつきがあるみたいです。
僕は楽天ペイは6万円の回数券を売ったときに、警告もなく一発で使用停止になったことがあります。
でも、スクエアで最高48万円の商品(コース)をたびたび売っていましたが、こちらはまったくお咎めなし。
かと思うと、スクエアで7万円の回数券を売って使用停止になった人もいますし、度々警告は来るけど、使い続けてる人もいます。
よく分かんないですね。。。
最終的には人が判断するので、担当の人が厳しいか甘いか。細かいか適当か、ってところで対応に差が出ているのかもしれませんね。
とは言うものの、警告なしでいきなり使用停止!なんてことになると、はっきり言ってシャレになりません。
その途端、クレジットカードが使えなくなってしまいますからね。
なので、5万円のガイドラインは守っておいたほういいだろう、というのが僕の考えです。
じゃぁ、5万円以上の回数券を売ることは諦めないといけなのか、、、
なんてことはありません。
分割払いにすればいいのです。
高額な回数券の場合、分割払いにしたほうがお客さんにとっても購入のハードルが下がりますしね。
回数券 を 分割払い する裏ワザ
はい。そのとおりです。
前述の代行会社と契約してるとカードをリーダーで読み取ったときに、一括か分割かを選ぶことができます。
あなたもお店でクレジットカードで支払いをしたときに「一括でよろしいですか?」って聞かれたことがあるかと思います。アレです。
でも、導入コストは高いし、審査も厳しい。
そもそも、個人事業はほぼNG。
しかも、残念ながら、スクエアなどのスマホ決済では一括払いしかできません。
店頭では一括払いで処理をしておいて、あとでお客さんからクレジットカード会社(VISAとかJCBとか)に連絡をしてもらって、分割払いにする、という方法もありますが、そんなの面倒くさくて、だれもやってくれません。
試しにお客さんに
「いまは一括払いにして、あとでVISAに連絡して分割にしておいてください」
って、言ってみてください。128%拒否られますから。
それに、そもそもこの方法だと「5万円の壁」をクリアすることはできませんしね。
じゃぁ、どうやって分割払いにするねん!!
て、そろそろ突っ込みたくなってきたと思うので、タネ明かしをします。
それはpaypalです。
paypalの『購読』を 分割払い に応用
paypalは世界最大手のネット決済システムにして、大古株です。っていうか、世界で最初のネットを利用した個人間の決済サービスです。
もともとは『eBay』という、ネットオークションのユーザーが個人間で決済するための仕組みとして開発されました。
もひとつちなみに、PAYPALも以前はスクエアなどと同じく「PAYPALHere(ペイパルヒア)」という、カードリーダー式のスマホ決済サービスを提供していました。
僕もこのサービスを利用していましたが、1年ほどで撤退したという経緯があります。
て、考えるとスマホ決済って、実は、あんまり儲からないビジネスモデルなのかもしれないですね。
なんて、余談は置いといて本題です。
paypalには『購読』という機能があります。
これは、代金を任意の間隔で支払い、商品やサービスを定期的に受ける、というものです。
雑誌などの定期購読やスポーツジムの支払いなどと同じですね。
『購読』機能では、支払いの間隔を日・週・月・年の好きな間隔で設定でき、支払回数も自由に設定することができます。
期限なし=ずっと支払い続ける、というのも可能で、これを使うことで継続課金の仕組みを作ることもできます。
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そして、この機能を応用することで、分割払いにも対応することができます。
例えば9万円の回数券を3回分割払いにする場合は、
1回の支払金額:3万円
支払いの間隔:1ヶ月
支払いの回数:3回
とすることで、対応できます。
同じように、4.5万円×2回払というのもできます。
また、『試用期間』を設定することで、支払い金額を分けることもできます。
例えば1ヶ月目は4万円、2ヶ月・3ヶ月目は2.5万円ずつ、という設定も可能なので、いろいろな支払い方法に柔軟に対応することができます。
支払い方法を設定すると、それぞれの支払い方法に自動で決済ページが作られます。
このURLをメールで送ったり、ウェブサイトのボタンのリンク先にしたり、という使い方が一般的ですが、実店舗型のビジネスの場合はもっと良い使い方があります。
その方法とは、QRコードにすること。
決済ページのURLからQRコードを作成し、メニュー表などに載せておけば、その場でお客さんにスマホでQRコードを読んでもらい、決済ページに飛んで支払い登録をしてもらう、という使い方ができます。
実はスクエアでも『定期支払』という機能を使えば、分割払いに応用することができますが、スクエアの場合請求情報を登録するときに、買い手=お客さんのメールアドレスが必要になります。
リピーターのお客さんで、メールアドレスを聞き出せている場合は問題ないですが、始めてきたお客さんでメールアドレスをゲットできてない場合、この仕組で請求をすることは、グッとハードルが高くなってしまいます。
その点、paypalならお客さんのメールアドレスはいらないので、初見のお客さんでも分割払いで売ることができるし、取り回しもしやすいのでおすすめです。
ちなみに、peypalには5万円の壁はなく、一括支払いでも100万円まで販売することができます。
分割払い設定の手順
まずは動画でどうぞ。
peypalアカウントにログインする
paypalのアカウントを持っていない場合は、まずはアカウントを作りましょう。
決済ボタンを作る
paypalにログインしたら、ツール>すべてのツール>決済ボタン へと進みます。
画面が切り替わったら、関連項目の中にある新しいボタンを作成をクリック。
次に表示されるPayPalの支払いボタンを作成する画面で、金額などの設定をします。
[su_label type=”warning”]商品名[/su_label]:好きな名前をつけましょう。
[su_label type=”warning”]サイクルごとの請求額[/su_label]:毎月の支払い額を入力します。
[su_label type=”warning”]請求サイクル[/su_label]:通常は1ヶ月だと思いますが、2ヶ月ごと、2週間ごと、1年ごと、3日ごとなど、自由に設定できます。
[su_label type=”warning”]請求サイクルを何回で終了しますか[/su_label]:分割払いにする回数を選択します。ここを終了しないにすると、キャンセルするまでずっと請求され続けます。
[su_label type=”warning”]試用期間を用意する[/su_label]:支払い期間中に、毎回の支払金額を変えたいときに利用します。
ここまで入力してボタンを作成ボタンをクリックすると、ウェブページにボタンを追加する画面に切り替わります。
ページの真ん中あたりに、コードが表示されます。
メールアドレスタブをクリックすると、https://www.paypal.com/から始まるURLが表示されます。
これが決済ページのURLです。
QRコードを作成する
paypalで作った決済ボタンのURLをもとに、QRコードを作成します。
QRコードは無料で作成できるウェブサービスが、たくさんあるので好きなのをおつかいください。
ココではQRのススメというサービスを使います。
さっそく作るボタンをクリックすると、どのタイプのQRコードを作るか選択する画面に切り替わります。
QRコードでURLをクリックすると、作成画面に切り替わります。
URLの欄に、先ほど作ったボタンのURLをコピペし、作成するボタンをポチっとクリック
これで、QRコードが作られます。
念のため、スマホでQRコードを読み込んで、決済ページにリンクするか確認しておきましょう。
問題なければ、作ったQRコードをパソコンに保存し、メニュー表などに貼り付けてプリントアウト。
QRコードから決済してもらう
あとは、会計時にお客さんにQRコードを読み込んでもらい、paypalでクレジットカード情報を入力してもらえばOK
購読機能を使った、擬似的な分割払いができるようになります。
で、大事なのは、その場で決済処理までしてもらうこと。
お家に帰ってやっといてください。だと、やらない人が確実に出てきます。
なんでかと言うと、めんどくさいから。
あと、バイヤーズリモースが働くから。
なので、回数券の案内までしたら、その場で分割の決済処理までしてもらうこと。
お客さんの決済処理が完了すれば、すぐにpaypalからあなたあてにメールが届きます。
そのメールの到着を確認して、お客さんに「OKです」と伝えましょう。
でも、paypalで決済の登録をしているときに、次のお客さんが待っている状態だと、気を使うし、焦りますよね。
そうなるとお客さんは、家に帰ってやっときます。って言いたくなります。
だけど、この場でpaypalの入力まで終わらせろって言われるし、そんなのはっきり言ってストレスですよね。
と、言うことは。
はじめてのお客さんが来るときは、回数券の案内やクロージング、決済処理までする時間を考えて、予約の時間を確保しておくことが大事。
つまりは、何事も段取りが大事ってことです。
回数券やリピートを売るときに、どんな流れでおすすめすればいいかわからない・・・
という場合は無料でダウンロードできるトークスクリプトを使って、あなたなりにアレンジしてみてください。
まとめ
この方法を使えば、高額な回数券も分割払いで売ることができます。
決済代行会社に高い手数料を払って、専用のクレジット決済端末を導入する必要もありません。
支払いをする、というのは多かれ少なかれ、痛みとストレスを伴います。
高額な商品になればなるほど、このストレスをどうやって取り除くか?というのは大きなポイントです。
そこで、役に立つのが支払いを未来に先延ばす、ということ。
人は未来の支払いを軽く感じる、という性質があります。
だからこそ、みんな数千万円も借金して、家を買うのです。普通に考えたら恐ろしい額の負債ですよね。
で、この性質を利用すると、いま、9万円は無理でも3回に分けて9万円なら、あまり痛みも感じないし、ストレスも少なくなります。
そうすると、高額な回数券を売ることもできるし、お客さんにとってもお得に通うことができるし、リピートしやすくなるので効果もでるので、みんな万々歳です^^
スマホ決済で分割払いなんて、できねーじゃん!デコ助野郎!