あなたは、どんな 本の読み方をしていますか?
っていうか、よく読書しますか?
本を読んでも似たようなことばかり書いているし、あまり学ぶこともない。
なんか、いいことは書いてあるけど、それだけ。
だから、あまり本を読まない。という人もたくさんいます。
多くの人が 「とりあえず ドラッカー は読んどけよ」 って言うから読んでみたけど、 ぜんぜん集客のことが書いてないんですが、、、という相談?を受けたこともあります。
経営者に限らず、ビジネスマンとって勉強し続けることは、 とても大切。
なかでも読書は手軽に始めることができて、 多くの情報や知識を手に入れることができる、 とてもいい勉強方法です。
じゃぁ、 勉強するぞ!と意気込んでも何を読んだらいいのか分からない。
そんなとき、どうすればいいんでしょうか?
どうして本を読んでも学べないのか
僕はけっこう本を読みます。
ボーっとする事ができないので、空き時間があると本を読んでいます。なので、いつも手許に本がないと落ち着きません。
まぁ、ちょっとした活字中毒ですね^^
20代までは、小説ばっか読んでました。あとは歴史やら科学やら考古学やらのノンフィクション。
ビジネス書とか自己啓発書なんて、全く興味なし。
読んでも「へぇ、それで」、「あぁ~、知ってる知ってる」、「でも、実際にはできへんよね」で終わり。
いやぁ、もったいないことをしてました。。。
でも、いまはちゃんとビジネス書なんかも読んでます。
比率的には、ビジネス・実用:60%・趣味の読書:30%・その他:10% といったところ。
マーケティングの考え方や手法、経営や心理学なんてのも、大半は本から得た知識です。
とはいえ、ただ売れているからという理由だけで人気のビジネス書や自己啓発書を読んでも、全く響かないし、何も得ることはありません。
例えば、自己啓発書のド定番「7つの習慣」。
僕はもう、5~6回読んでます。
でも、まだまだ読むたびに気づきや発見がある、素晴らしい本です。
もし、まだ読んでないなら、ぜひ読んで下さい。
以前、会社勤めしていたときに、7つの習慣のセミナー(2日間)を受けたことがあります。もちろん会社のお金で。
当時は確か26歳ぐらい。
仕事がメチャクチャ忙しく、目の前の課題を解決することに精一杯で、人生の目的とか、自分のミッションとか、考えるどころではありませんでした。
2日間のセミナーを終わったときの感想は「いいたいことはわかるけど、そんな余裕ないっちゅーねん!!」
7つの習慣を実践するための手帳(フランクリン・プランナー)もセットでもらいましたが、使いこなすのが大変で、全く使わず、引っ越しのときに捨ててしまいました。
ホントもったいない。
そんな7つの習慣ですが、独立開業しようと決めたときに「どんなこと書いてたっけ?」と再読してみました。
そうすると、こんな事が書いていたのか!と驚きの連続。
まさに、目から鱗が落ちるどころか、目ン玉まで落ちちゃいました。
で、すぐにフランクリン・プランナーも買って、使い始めました。
フルセット買うと、けっこう、いい値段するんですよ。。。ホントバカでしたね。
なんで同じ本なのに、こんなに変わったのかというと、僕の感じている課題が変わったから。
あるいは、視点が変わったから、色々な発見や気づき、学びを得ることができたのです。
身になる 本の読み方 『課題感を持って読む』
もし、あなたに課題や悩みがあって、それに関係する本を読むと、ちゃんと学びや気付きはあるはずです。
つまり、何を学びたいのか、目的意識や課題感を持って読むことが、とても大事なのです。
何を学びたくてその本を読むのか?
その本からどんな気付きや発見が欲しいのか?
これを意識して読むと読まないでは、ぜんぜん違います。
もちろん、小説は課題感なんか持たずに、ゆっくりと読みたいものを読めばいいですよ^^
て、ことで。
僕が整体院を開業したけど経営がうまく行かず、廃業するかどうか本気で悩んでいたときに出会った本から、本当に心の支えになった一文を紹介します。
「道をひらく」松下幸之助著 より
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広いときもある。狭いときもある。のぼりもあれば、くだりもある。坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、とにかくこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
これは経営の神様と呼ばれた、松下幸之助さんの「道をひらく」という本の、いちばん最初に書かれている文章です。
状況が変われば捉え方も変わる
僕はこれを本屋さんで立ち読みしたときに、思わず泣いてしまいました。
それほど心に響きました。
今でも読み返すと、ちょっとウゥッと来ます^^
これまで何度も何度も読み返したので、本もヨレヨレです。
もし、この本に出会ってなかったら、僕はもう心が折れて別の仕事をしていたかもしれません。
でも、おそらく26歳の僕が読んでも、あまり響かなかったと思います。
独立開業したけどうまく行かず、果たして自分の選んだ道が良かったのかどうか、毎日毎日、何度も何度も自問自答を繰り返していたからこそ、心に響いたのです。
他にも、最初に読んどときは何も思わなかった本でも、あとで読み返すと色々な気づきや発見もあります。
(ちなみにこれは小説でも一緒。再読して、こんなところから伏線張られてたのか!て気づくと楽しいですよ)
いい本というのは学びにもなるし、気づきも与えてくれるし心の支えにもなってくれます。
あなたのおすすめの本があれば、教えてくれると嬉しいです^^
3つのレイヤーを意識して、読む本を選ぶ
書籍は書かれている内容によって、 大きく3つのレイヤーに分けることができます。
レイヤーが上になるほど抽象度が高く、 低くなれば具体的な内容になっていきます。
ちなみに、 僕の勝手な分け方です。
第1レイヤー 理念・理論・哲学・思想などの本
経営とは、 マーケティングとは、 仕事とは、 など理念や理論、 哲学など概念的な事が書かれているレイヤーです。
ドラッカーやポーター、 松下幸之助などの著書は、 大半がこのレイヤーに属しています。
仕事をしたり、 経営をする上で大切な考え方、 方向性を示してくれるのが、 第1レイヤーの特徴です。
「お客様のことを考えよう」 、 「事業の未来を見据えよう」 、 「イノベーションを継続しよう」 など概念的なことが書かれているので、 具体的な手法やテクニックは、 ほぼ書かれていません。
料理に例えると 「食べる人のことを考えて作りましょう」 、 「旬の食材を使いましょう」 、 「適切な調理器具を使いましょう」 などなど、 ごくごく基本的な、 でも言われないと気づかない、 見落としがちな事を教えてくれます。
料理だと 「そんなん当たり前やん」 と思うようなことでも、 仕事や経営になるとなかなか分からないもの。
なぜ仕事をするのか、 何のためにサロンを経営するのか、 経営者とはどうあるべきかなどなど、 根幹になることを教えてくれる(気づかせてくれる)ので、 とても大きな学びになります。
このレイヤーは難しい本が多いし、 取っ付きにくくもあります。
そして、 しっかり何度も何度も読み込むもの。だと僕は考えています。
さらっと読んでる人もいますけどね。
第2レイヤー 業界・業種・技術体系などのカテゴリ本
サロン経営、 整体院経営、 個人事業、 ネット集客などなど、 業種や業態・テクニックなどのジャンルごとの本が第2レイヤーになります。
他にも、 カイロプラクティック、 アロマテラピー、 筋膜療法、 ストレッチ、 トレーニングなどの学問としての総論的なものも、 このレイヤーです。
第2レイヤーになると、 少し具体的な内容になってきますが、 細かいテクニックやノウハウまではあまり書かれていません。
料理で例えると 「日本料理」 、 「イタリア料理」 、 「中華料理」 など、 料理のカテゴリごとにドバっとまとめたのが、 このレイヤーに当たります。
サロンを始めよう!独立開業しよう!と思った人の大半は、 まずこのレイヤーの本を手に取るはず。
なのので、 とっつきやすい本がたくさんあります。
第3レイヤー ノウハウ・テクニックなどの本
細かいことを具体的に書いているレイヤーです。
例えばこんな感じ。
・女性に好かれる整体院の作り方、 リピートのための接客術、 集客できるチラシの作り方、 フェイスブック集客の方法などなど。
・脊椎のアジャストテクニック、 メディテーションのためのアロマレシピ、 ゴルフの飛距離を伸ばすためのトレーニングなどなど
うまくいく方法や、 具体的な方法が分からないときに見るのがこのレイヤーの本です。
そして、 大抵は第1、 第2レイヤーに書いてるようなことも、 導入としてチョロっと触れてます。
料理に例えると、 「うどんの作り方」 、 「煮物の作り方」 、 「パスタの作り方」 など、 さらにカテゴリを絞って具体的な調理法まで書かれているレシピ本がこれにあたります。
僕がこれまでに書いた書籍も、 このレイヤーに属しています。
繁盛サロンのチラシ集客が2時間で学べる 繁盛サロンに学ぶ
繁盛サロンの売る仕組みが2時間で学べる 繁盛サロンに学ぶ
繁盛サロンのリピート戦略が2時間で学べる 繁盛サロンに学ぶ
具体的な手法まで書かれているので、 即効性があるし、 すぐに約に立つのが、 第3レイヤーの本の特徴です。
なので、 「すぐに売上をあげたい!」 、 「集客をしたい!」 、 「フェイスブック広告ってどうやるねん!」 ってなったら、 このレイヤーを学ぶことが必要です。
第3レイヤーの本は、 読むというより調べるとったイメージですね。
わからないところだけ調べて、 さっと使う感じ。
ドラッカー も読まなきゃダメ
第1レイヤーには具体的なテクニックやノウハウは書いていないのし、 第2レイヤーにも細かくは書いていません。
一方、 テクニックが分かればすぐに使えるので、 第3レイヤーの本を読めば日常的に起こるハテナや困ったことには、 あらかた対応できます。
スキルやリソースの問題で、 すぐに対処できなかったとしても、 どうやって進めていけばいいのかは知ることができます。
でも。
第3レイヤーの本ばっかりを読んでいても、 やっぱりダメです。
どんなにいい調理器具をつかって、 美味しいペンネアラビアータが作れるようになっても、 食べる人が辛いものが苦手だったら、 食べてもらえませんよね。
どんなに美味しいヴィシソワーズが作れても、 冬の公園で飲むなら温かいコーンスープを自販で買って飲んだほうが美味しいですよね。
あるいは、 メチャクチャ絶妙な出し加減で秋刀魚の煮付けを作っても、 旬を外した冷凍物を使っていたらイマイチ。
それだったら秋に脂の乗った秋刀魚をただ焼いて食べるだけのほうが、 よっぽど美味しいですよね。
大事なのは、 料理を食べる人のことを思って、 旬の食材を使って作ること。
サロン経営でも同じ。
どんなにテクニックを学んでも、 どんなに練り上げられたトークスクリプトを作り上げても、 お客さんのことを考えてWinーWinを目指していないと、 リピートしてくれないし、 利益も上がりません。
だから、 第1レイヤーの書籍も読んだほうがいいのです。
自分がいま何に困っているのか、 どんなことを学びたいのか、 どの本を読めばいいのか分からないときは、 この3つのレイヤーを意識して、 本を探してみてください。
まぁ、 要はたくさん本を読みましょう!って話です。
僕のおすすめの書籍をまとめたリストも、 よかったらダウンロードしてみてくださいな。
もちろん、 無料です^^
ゼミは日本近代文学の山口でした。
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